「節分を迎える前に、子供に絵本で予習をさせたい!」そうお考えの方は多いですよね。
「なんで豆をまくの?」「鬼ってなぁに?」という子供の疑問を解消するには、シンプルでやさしい表現の絵本がぴったりです。今回は年齢別に、節分にまつわる12冊のおすすめの絵本をご紹介します。
節分の絵本を通して豆まきや鬼の意味を知ろう
節分っていつ?何をするの?
そもそも節分は「季節の変わり目」という意味。立春・立夏・立秋・立冬の日の前日が、季節を分ける「節分」とされています。このように本来節分は年に4回ありますが、毎年2月4日頃に訪れる立春は、旧暦で一年の始まりの日にあたる特別な日です。そのため、立春の前日である節分が旧暦の大晦日となり、この日に一年の厄を払う行事が行われるようになりました。
豆まきってなんでするの?鬼ってなに?
「鬼は~外!福は~内!」と言いながら豆をまき、邪気をはらうのが節分の豆まきです。豆をまく風習は、なんと1000年以上も前にさかのぼります。病気にかかるのは全て鬼のせいだと考えていた昔の人達は、悪いことをする鬼が来ないように、と願って豆をまいたのです。
節分の絵本人気おすすめ12選【乳児・1歳児~2歳児向け】
まめまき できるかな
作:すとう あさえ 出版社:ほるぷ出版
本体価格: ¥950 +税
まこちゃんは、まだじょうずにボールが投げられません。お父さん、おばあちゃんと練習してもうまくできません。そこでお母さんが、煎り豆の入った枡を持ってきて……。2,3歳児の発達に合わせたシンプルな物語絵本です。子供たちは主人公のまこちゃんと自分の姿を重ね合わせて、きっと豆まきや節分に興味を抱くはず。節分の前に読み聞かせてあげたい一冊です。
まめのかぞえうた
作:西内 ミナミ 出版社:鈴木出版
本体価格: ¥1,200 +税
「ひとーつ まめ ひとつ あったとさ」「ふたーつ ふたごの はっぱの あかちゃん げんきよく でてきたよ」……。数を書添えるたびに、豆が成長していく楽しいかぞえ歌です。色彩あざやかでわかりやすいイラストに、赤ちゃんもぐっと引き込まれるでしょう。最後は、年の分だけ豆を食べるんだよ。という終わりなので、節分で豆まきをしたあと、家族みんなで読んでほしい絵本です。
オニじゃないよ おにぎりだよ
作: シゲタサヤカ 出版社: えほんの杜
本体価格: ¥1,480 +税
主人公のオニ3人は、おにぎりが大好き!そんなある日、山で遭遇したオニに驚いた人間が、慌てておにぎりを落としていきました。それを拾って食べたオニたちは、そのまずさに驚き、大量のおにぎりを作り始めます。「こんなまずいおにぎりを食べているんなんて、人間どもがかわいそう!」「待ってろよ、今すぐ美味いおにぎり届けてやるから!」自分たちが人間から怖がられていることも知らず、オニたちはせっせとおにぎりを作ります……。
なんともユーモラスなオニが登場するこの作品。おにぎりが大好きなオニに、親近感を持つ子供も多いかもしれませんね。
節分の絵本人気おすすめ12選【3歳児~4歳児向け】
だれのパンツ?
作:シゲリ カツヒコ 出版社: KADOKAWA
本体価格: ¥800 +税
いつもの帰り道、タロウが公園に寄り道していると、空からおおきなヒョウ柄のパ ンツが落ちてきた!そのもち主を探すためにタロウが団地の中を冒険するお話です。謎の画 家やカメレオン、おばけ……。いったい誰の落とし物だったのでしょうか?さがし絵の要素もたっぷりで、読み応えのある一冊。力強いイラストも魅力で、奇想天外な展開に家族みんなでハマること間違いなしです!
おふくさん
作:服部 美法 出版社:大日本図書
本体価格: ¥1,300+税
お習字が得意な「むつきさん」、お料理上手な「きさらぎさん」、絵が上手な「やよい」さん……。旧冷気の月の名前がついた、ニコニコ顔のおふくさんたち。そんなある日、鬼が金棒を持っておふくさんたちの前に現れました!「いまから おまえたちを こわがらせてやるぞ!」だけど、おふくさんたちはへっちゃら。「こわい かおは、つまらない!おにさん、いっしょに わらいましょ!」様々なやり方で、鬼を笑わせようとする表情豊かなおふくさんたち。どうにか鬼さんを笑わせようと奮闘するおふくさんたちを見ていると、子供も親もいつの間にか笑顔になってしまう作品です。
おにはうち!
作:中川 ひろたか 出版社:童心社
本体価格: ¥1,300+税
幼稚園のこどもたちをじっと見ていた子供。見慣れない子供に「ぼく、おなまえは?」と聞くと「……にお」という返答が。みんなと一緒に野球をして遊んでいた「にお」ですが、子供たちが節分の豆まきをしようとしたら、突然逃げ出してしまい……。この絵本では、幼稚園の先生が、子供たちに節分の豆まきの由来をお話しするシーンがあります。わかりやすく節分の意味を理解できるだけでなく、「鬼って本当に悪いもの?」「いい鬼だっているよね?」ということを、子供自身が考えるきっかけをくれる一冊です。
ないたあかおに
作:浜田 廣介 出版社:偕成社
本体価格: ¥1,000 +税
「泣いたあかおに」は、鬼が出てくる絵本の中でもとくに有名な作品です。さまざまな出版社から出ている絵本で、作者によって絵本の雰囲気がちがうのも特徴。特にこの浜田廣介さんの「ないたあかおに」は3.4歳向けの内容で、最初に読むにはピッタリの一冊です。村人と仲良くしたい赤おにと、その願いを叶えてあげようと、自分が悪者になる青おに。このおに二人の友情を感動的に描いた絵本です。昔から読まれてきた絵本だからこそ、おうちに一冊はおいておきたい絵本です。
節分の絵本人気おすすめ12選【5歳児~6歳児向け】
おにたのぼうし
作:あまん きみこ 出版社:ポプラ社
本体価格: ¥1,000 +税
節分の夜のこと。どの家からも豆をまく音がして、鬼のおにたは行くところがありません。つのを隠す麦わら帽子をかぶりながら、小さな橋を渡ったおにたは、ようやく豆のにおいのしない家をみつけました。そこにはおんなのこと、病気のおかあさんが住んでいて……。心の優しいおにの子が、おんなのこを喜ばせたい!と考えて一生懸命に動きまわる物語。いわさきちひろさんの美しい絵が、切ないストーリーとおにたの心情をより際立たせる一冊です。
オニのサラリーマン
作:富安 陽子 出版社:福音館書店
本体価格: ¥1,400 +税
主人公は赤鬼のオニガワラ・ケン。地獄カンパニーの平社員です。今日もスーツをびしっと着て、愛妻弁当を持って満員バスに乗り込みます!「オニガワラ、おまえ きょうは、なんのかかりや?」「ちのいけじごくのみはりやねん」「えぇなあ。らくちんやんか」地獄までの通勤途中の会話もいたって普通。鬼が関西弁をしゃべっているのもクスッと笑えてきますね。そんなことってある!?の連続で、親子そろって大笑いしながら読める絵本です。
せつぶんワイワイまめまきの日!
作:ますだ ゆうこ 出版社:文溪堂
本体価格: ¥1,400 +税
今日は節分。幼稚園のみんなでかくれんぼをしています。弱虫のタカシはツヨシに無理やりオニにされてしまいます。「もういいかーい?」「まあだだよ」「もういいかーい?」「もういーよ!」タカシが目を開けると、なんと目の前に現れたのは本物のオニの子キッチでした……。ユニークな物語とワクワクするイラストが魅力の一冊です。物語の各所に、節分の由来や迎え方、料理や遊び方などの豆知識があり、とても充実した内容となっています。
落語絵本5 おにのめん
作:川端 誠 出版社:クレヨンハウス
本体価格: ¥1,400 +税
主人公のお春は、荒物問屋に奉公に出された女の子です。お春は、お母さん似たお面を大事にしていましたが、それを鬼の面にすり替えられてしまいます。お母さんに何かあったのではと心配したお春は、実家に急いで戻ろうとするのですが、お春がつけているのは鬼のお面……。お春が母親を心配し、家に戻るまでの道中に起こることは、落語ならではのおもしろさとどんでん返しが満載。親子そろって楽しめる作品です。
【節分の絵本】豆まきの前に読み聞かせたい!年齢別おすすめ12選 まとめ
今回は、節分や鬼にまつわる絵本を年齢別に紹介しました。節分の日にあたり前のように行っていた豆まきについて、鬼という存在について、子供だけでなく大人も楽しく学べる絵本がたくさんあります!ぜひ、節分を迎える前に親子いっしょに読んでみてくださいね。