成績悪いことが悔しいのは良い兆し!その気持ちをバネにするために

「子供が成績が悪くて悔しがっているけど、努力がなかなか報われない…」「逆に悔しがってくれない…」と子供の成績についてお悩みの親御さんはたくさんいらっしゃいます。子供の努力を認め、寄り添ってサポートしていけるようになるにはどうしたらいいのか。この記事の中から、子育てに取り入れられそうなことを見つけて、ぜひ試してみてください。

成績が悪いことを悔しがるのは良い兆し!親ができることは?

悔しい気持ちはなぜ湧いてくる?

まずは悔しい気持ちを解明していきましょう。大人でも、仕事やプライベートで失敗をしたときに悔しいと感じる方は多くいます。もしも適当な気持ちでテスト勉強や受験に取り組んでいれば、失敗したときにもあっさりと諦めがつきます。つまり、悔しさを感じるのは、本気で取り組んでいるからです。努力を惜しまず、細心の注意を払って取り組んできた上で、失敗してしまった時だからこその悔しさです。
また、周りが自分と違って何かに成功したときも、悔しいと感じやすい場面です。それは自分と他人を比較していることから起こる感情です。自分が「劣っている」と感じる劣等感から、悔しさを感じます。
成績が悪いことが悔しいということは、「一生懸命取り組んでいる・努力している上で」感じている感情ということになります。素晴らしいことです。決して間違っていません。

悔しい気持ちを感じやすい人の特徴は?

では、沸き起こる悔しい気持ちをどうやったらバネに変えることができるでしょうか。まずは「より悔しさを感じやすい人」の特徴から説明します。
悔しさを感じやすい人の特徴は、向上心がより強いという部分です。現状に満足せず、常に高みを目指しているような方。テストや成績にも具体的な目標を持っており、達成するために必要な努力を惜しみません。自分に厳しく、勉強に対し常にモチベーションを高く持っていると言えるでしょう。「完璧主義」とも言えます。「ここまで努力してきたんだから自分ならできる」という自信を胸に挑戦しても、達成できないことがあると強い悔しさを感じます。

悔しい気持ちとどう対峙したら良い?

では、その悔しさとどう対峙し、乗り越えていくべきでしょうか。悔しいと感じたときは、とことん悔しい気持ちと向き合うことが大事です。悔しい気持ちは悪い感情だけではなく、成長のためのエネルギー源です。「次は頑張ろう」「もっとできるようになろう」と、奮起するために、このエネルギー源を利用します。
成績が悪くて悔しがっている子供、時には涙を流すこともあるでしょう。まずは悔しいその気持ちを、子供自身に、自分の中で受け入れてもらいましょう。思いっきり泣いて構いません。喚くこともあるかも知れません。でもこの感情を解き放つということはストレス発散・冷静な考えを取り戻すためにとても大切です。

思いっきり泣いたり、愚痴をこぼして発散した後は、「何が要因だったのか」と向き合うことにしましょう。親御さんの腕の見せ所です。基本的に、反省する・振り返るという行為に対して面倒臭い・逃避したいと思うのが人間の心理です。しかし、一緒にサポートしながら、成績の悪さの要因を分析します。

成績が悪い原因を探し出すための具体的な会話例

会話する際には説教のようにならないよう注意が必要です。成績が悪いことを1番悔しんでいるのは本人です。追い討ちをかけると塞ぎ込む原因となります。


「腑に落ちないような様子だけどどうしたの?(あくまで私は気にしていないけど、という雰囲気)」
「そうだったんだ、悔しいね(共感)」
「あともう少しでその点数だったもんね(共感)」
「どこだったらもう少し点数が取れたと思う?(要因探し)」
「解き直したらできるんだね。じゃあどうしたらテストでミスしないかな?(解決策の誘導)」
「そうだね、次は頑張ろうね!(共感)」


以上のように、コメントの節々に、「私もあなたの立場だよ」という意思をつけてお話しすることで、子供も心を開きながら冷静に解決策を導き出していきます。あくまで親御さんはサポートです。自分自身で解決策を出せてからは、また大きなパワーを持って取り組んでいけるでしょう。

成績が悪く悔しい子供の、勉強の見直し方法を一緒にサポートする

もし時間が取れるようでしたら、簡易テストなるものを制作し、子供と一緒に対策に取り組むのも素晴らしいことです。時間制限をつけて解答してもらい、タイムトライアルのような臨場感でゲーム感覚を出します。楽しく、そして「今回は解けた!」という喜びを味合わせることで、解き方の見直しだけでなく、勉強への嫌悪感もさらに打ち消すことができます。「勉強=つまらないもの」のイメージの払拭は、成績向上のほかにも集中力・記憶力の向上、習い事の継続、飽き性の改善などさまざまな場面で役立ちます。

家庭教師や塾があっているのかを見直す

もちろん、親御さんだけが勉強のサポートをしているわけではありませんよね。学習塾に通っている場合、家庭教師をつけている場合、頼んでいる先生方へ個人面談をお願いすることも良いアイデアです。悪い言い方ですが、顧客を失わないために相手先もいろいろなことを言うと思いますので、親御さんも面談の時はしっかり冷静に。子供の学習についてを1番に考えて、違和感があることはしっかり質問し、「塾・家庭教師を変えます」という決断は家に持ち帰って熟考しましょう。
学校の先生へ相談するのも良いアイデアです。学校の先生からすると、学生の成績向上は何より願っていることなので、良いアドバイスや学校での様子も伺えるかもしれません。
総合的に考えて、塾等を変えるのならばより早い段階で決断しましょう。

子供の成績が悪い!各ご家庭の工夫や経験談

【我が家の子供への対応の仕方】


「子供が冷静でないときは話し合いにならないので、まずは話せるタイミングに気をつける」


「成績が悪いことを頭ごなしに叱っても、子どもが理解してないと全く意味がないので、コーチングの要領で伝えるのが一番良いと思う。子供の性格に合った諭し方がベスト。上の子は直球で叱ったとしてもしっかり受け入れてますが、下の子は全然理解しないことがあるので、まずは落ち着かせてから話し合います。」

「他や兄弟などと、比べるような事は言わない方が良いです。やる気を喪失するきっかけになってしまいます。」


「まずは子どもの気持ちや言い分をきちんと聞いて、冷静に親の希望と提案を出します。我が家ではそうすると大抵は落ち着いてうまく転がることが多いです。」


「まずは子供の話を良くきいて、一緒に共感できるところを探します。共感してあげると、子供も心を開いてくれます。子供自身が落ち着いたところで、どうしてこうなってしまったのかの問題点を話します。(こうは言っていてもなかなか成功することも少ないですが汗)」


「まずは親が落ち着くこと。ヒステリックにならない、咎めない、大きな声は出さない。子供が驚いて、怖さで話を聞かなくなってしまうので。そして、目線を合わせて話すことも大切です。」


「悔しさのあまり話が進まない時は、子供自身が1人になれる場所に短時間行ってもらいます。落ち着いたところで出てきてもらって、ゆっくり話し合います。」

「成績悪いことが悔しいのは良い兆し!その気持ちをバネにするために」まとめ

最後に、この記事でお伝えしたことについてまとめます。悔しい気持ちは「真剣に取り組んでいる」からこそ湧いてきます。また、悔しい気持ちを感じやすい人の特徴は、向上心や責任感が強かったり、完璧主義者な人に多い傾向です。悔しい気持ちはまずは感情を解き放った後、冷静になった際に親御さんとお話し合いに持ち込みましょう。また、一緒にゲーム感覚でテストを行うことも良いアイデアです。塾や家庭教師を頼んでいる方は、見直しを検討するのもありです。

子どもの性格は十人十色。試行錯誤はつきものですが、いろいろな工夫を凝らし、子どもにあった方法で努めましょう。今回ご紹介した内容が、少しでも子育てのお力になれれば幸いです。