九九は小学生に訪れる最初の壁。ただひたすら呪文のように記憶しなければならないあの単元で、ごく一部の小学2年生の子どもと親は絶望します。
もちろん大多数の子どもは試行錯誤しながらも無理なく覚えて、九九を活用しながら学習を進めることかと思います。
ですが我が長女には九九は難しかった……。そこで長女と九九の戦いの歴史、そして九九をマスターするために導入した「算数忍者」についてお届けします。
「算数忍者〜九九の巻〜」の概要と遊び方
「算数忍者〜九九の巻〜」(以下、算数忍者)の概要と遊び方をご紹介します。
算数忍者の入手方法や課金について
入手方法 | App Store:https://apps.apple.com/jp/app/算数忍者〜九九の巻〜子供向け学習アプリ?l=en GooglePlay:https://play.google.com/store/apps/details?id=com.fantamstick.kuku&hl=ja&gl=US |
価格 | ダウンロードは無料。1段と2の段のみ無料で遊べる |
追加課金 | 3の段以降をプレイするためには「セーブスロット」ごとに370円が必要。子ども2人がプレイするためには740円が必要となる |
提供元 | Fanstamstick |
算数忍者は無料でダウンロードできますが、すべてのステージをプレイするためには課金が必要です。セーブスロットが3つ用意されていますので、最大3人が自分のプレイ履歴を記録できます。そしてそれぞれのスロットごとに370円課金することで、全ステージをプレイできるようになります。
算数忍者を提供しているのはFanstamstickという会社です。同社のアプリは地図エイリヤンを導入済み。Fantamstikcのアプリならそのクオリティは間違いないと感じています。
算数忍者の遊び方
算数忍者は一の段から九の段までの九九を覚えることに特化したアプリです。各段が独立しており、それぞれ以下の4ステージにわかれています。
- 練習
- 修行
- 修行
- ボス戦
どのステージも「4×3=( )」という形で出題され、下部に表示された3つの選択から正しい答えを選びます。間違えると、おにぎりが登場。「4×3」で間違えた場合は、4つで1まとまりのおにぎりが3つ表示され、それぞれをタップすると「4!8!12!」と音声が流れるのです。
視覚だけでなく耳から覚えられるため、何度か間違えることで記憶が定着しそうだと感じました。
またログインすることでカードがもらえますし、学習を進めることでカードをゲットできる仕組み。子どもの多くはカードを集めることが好きなので、モチベーションを維持できます。成績表でプレイ回数や苦手な九九も把握可能です。
かけ算はできる、でも九九が覚えられない長女に「算数忍者」が向いていると感じた理由
続いて長女が抱える九九の課題と、長女に「算数忍者」に向いていると感じた理由をご紹介します。
九九を覚えられないことで躓きポイントが増えている長女
現在小4の長女は未だに九九の6の段と7段をマスターできていません。とはいえかけ算自体ができないのではなく、九九を覚えることができなかったタイプです。「かけ算ができるならわざわざ覚える必要はないのでは」と思うかも知れませんが、かけ算のスピードはゆっくりめ。3年生、4年生と算数の難易度が上昇するにつれて、「九九として覚えていること」が求められるシーンが増えてきました。たとえば割り算の筆算では、「かけ算で当たりを付ける」必要性に迫られます。437÷6という計算をするとき、「六七=42、六八=48だから7、17余る。六三=18、六二=12だからここは2、あまりは5」と考えて「72…5」という答えを導きます。
ですが九九を覚えていない長女は毎回「6×3=18」「6×2=12」という風に書いておかなければわからなくなってしまうのです。これは九九を覚えていない+「短期記憶」が弱いという特性によるものともいえます。さらにスピーディーに文字を書くことも苦手。長女は他の子どもたちが難なく解ける単純な計算問題でひっかかってしまい、非常に時間がかかってしまいます。結局「九九を覚えるしかない」という結論に至ってしまうのです。
「算数忍者」は視覚と聴覚で九九を覚えるから長女に向いている
長女は目から入った情報をインプットすることが得意なタイプ。一方で九九を唱えることが苦手。また書いて覚えるのも苦手。
だから目と耳で覚えられる「算数忍者」が向いていると感じました。算数忍者のセーブスロットは1つ当たり370円。ドリルを1つ購入するよりも安い上に、長女が継続してくれる可能性は高めです。
小4長女と小1次女と「算数忍者」の相性は100点満点で70点
娘たちが「算数忍者」をプレイした感想と効果は?2人のプレイの様子をご紹介します。
小4長女「これで勉強したことにしてくれるならやるけど……」
小4長女に「算数忍者」をプレイさせてみたところ開口一番「えー勉強じゃん……」という不満。NintendoSwitchでさまざまなゲームで遊んでいる長女にとっては、「算数忍者」はお勉強そのものと感じたようです。そこで長女には「勉強時間にカウントする」という約束で算数忍者をプレイしてもらいました。
算数忍者はゲームとしてのおもしろさはイマイチだったようですが、勉強としては楽しかった模様。眉間にしわを寄せながらも6の段と7の段に取り組んでいました。6の段、7の段ともに6以降が難しいようですが、それでも毎日4つのステージを1回ずつプレイ。今のところ1週間継続しています。
1週間プレイした長女に九九を唱えてもらったところ、6の段と7の段は明らかにスムーズになっていました。まだ完璧とはいえないものの、取り組み前と比較すると格段に早い。
「もっと早く算数忍者をやっておけばよかった」と後悔しました。
小1次女「おもしろいね!」
まだ学校では算数の足し算を始めたばかりの小1次女ですが、かけ算にも興味津々。1の段と2の段をマスターしている次女に3の段以上も覚えてもらおうと「算数忍者」をプレイしてもらいました。すると「おもしろいね!」と大喜び。長女よりもゲームに触れる時間が短い次女にとっては、「算数忍者」はお勉強ではなく娯楽として楽しめるようです。
「算数忍者」は九九が苦手な子でも楽しく学べるアプリ
「算数忍者」は九九が苦手な長女でも無理なくプレイできました。1週間継続した結果、苦手な6の段と7の段がスムーズに言えるように。小1の次女はゲーム感覚で九九を学んでいます。我が家にとっては「算数忍者」は救世主といえそうです。