寝かしつけ用の絵本人気ランキング12選!読み聞かせの効果・コツも

毎日の子どもの寝かしつけ、みなさんはどうやっていますか。日中遊んだ子どもたちを落ち着かせて、なるべく穏やかな気持ちで布団に入りたいですよね。「寝る前に絵本の読み聞かせを取り入れたい」「寝かしつけに効果のある絵本や読み方を知りたい」そんな声にお応えして、今回は寝かしつけ用絵本についての疑問にお応えします。年齢別の寝かしつけ用絵本もピックアップしていますので、お気に入りの絵本を見つける参考にしてみてください。

寝かしつけ用の絵本で得られる効果って?

ここからは、寝かしつけに絵本を読み聞かせる効果について解説します。

一日の終わりをゆったりとした気持ちで過ごせる

寝かしつけ用の絵本は、リラックスできるようなゆったりとしたお話が多いのが特徴。絵や物語で心が落ち着いた状態になれば、スムーズに眠りへと誘うことができます。テレビやタブレットなどのデジタル機器と違い、ブルーライトを発さないので、脳や目を刺激する心配がありません。

絵本を読んだ後に眠るという習慣が身につく

寝る前に毎日同じ行動をする「ルーティン(=儀式)」をすれば、それだけ眠りにつきやすくなることが期待できます。絵本の読み聞かせは、お父さん・お母さんの声で子どもが安心して横になれるので、入眠儀式に最適です。「絵本を読んだら、明かりを消して寝る」と習慣づければ、毎日の読み聞かせも継続しやすくなります。

寝かしつけ用の絵本はいつから?何冊読む?

ここからは、寝かしつけ絵本を読む時のよくある疑問にお答えします。

寝かしつけ用の絵本は何歳から必要?

絵本による寝かしつけは、何歳から始めるのが正解ということはありません。子守唄代わりに、色や音が判別できる生後数ヶ月から絵本を読み聞かせるという人も。絵本は想像力を養ったり、親子でコミュニケーションを取るためのツールです。「おやすみ前の習慣をつけたい」「もっと子どもと触れ合いたい」と思ったら、各ご家庭のタイミングで取り入れてみてはいかがでしょうか。

寝かしつけ前の絵本は何冊読む?

「子どもと何冊読むか決めて、読んだら寝るようにしている」「何時になったら寝る、と時間で区切る」など、家庭によって冊数は様々。読む量が多すぎるとお父さん・お母さんの負担になってしまったり、子どもの集中力が続かないこともあります。毎日読むのを継続することを目標に、まずは一日一冊の読み聞かせに取り組みましょう。

寝かしつけ用絵本の読み方のコツ

ここからは、寝かしつけに絵本を読む時のコツについて解説します。

読み聞かせはゆっくりと落ち着いたトーンで

眠る前に心を落ち着かせることで、寝つきがよくなり、深い睡眠になる効果も期待できます。物語をゆっくりと落ち着いたトーンで読むことで、脳に「もう寝る時間」だと認識させて、眠りを誘うことができます。

電気は無理に消さなくてOK

「スムーズに寝られるように、電気を消して暗い中で本を読んだ方がいいのではないか」という意見がありますが、暗いと絵本も読みにくいですし、目も疲れてしまいます。寝かしつけ絵本を読む上で大切なのは、心を穏やかにすることと、寝る前の習慣にすることです。無理に暗い中で読もうとせずに、楽な体勢で読まれることをおすすめします。

子供に質問をしたり感想を求めたりしない

ついついやってしまいがちですが、絵本の感想は子供に聞かない、というのは、保育の現場では一般的な考えです。読み聞かせの直後、子供はまだ素敵なお話の世界にいます。絵本を読んで得た感動や気持ちを心にとどめることで、お話の世界を楽しみながら眠りにつくことができます。

【0歳〜1歳向け】寝かしつけ用の絵本おすすめ4選

ここからは、0歳〜1歳向けの寝かしつけ絵本を4冊ご紹介します。

おつきさまこんばんは

作: 林 明子  出版社: 福音館書店  本体価格: ¥800 +税

外が真っ暗になり、おうちに明かりがつくと、おつきさまが少しずつ現れて…というおやすみ前の定番絵本。おつきさまが笑うと子どももつられてニッコリ。雲で隠れると一緒に困り顔に。絵本に流れる静かな雰囲気で、ゆったりとリラックスできて、眠気を誘う一冊です。

もうねんね

文: 松谷 みよ子  絵: 瀬川 康男  
出版社: 童心社  本体価格: ¥700 +税

やさしい語り口調と絵が印象的なロングセラー絵本。「いぬもねんね ねこもねんね」と、登場キャラクターが皆目を閉じて眠りについています。うとうとと眠くて、やわらかい寝顔ばかりの絵本。読んでいるお父さん・お母さんまで眠くなってしまうと評判です。

おやすみ~

作: いしづ ちひろ  絵: くわざわ ゆうこ  
出版社: くもん出版  本体価格: ¥800 +税

一日のおわりに、赤ちゃんが身の回りにあるものに「おやすみ~」とあいさつしていくお話です。ハブラシさんやピアノさん、おほしさんといった身近なものがたくさんなので、つい真似してみたくなるのではないでしょうか。かわいい赤ちゃんの絵で、お父さん・お母さんも読んで癒される絵本です。

いいこねんね

文: 内田 麟太郎  絵: 長谷川 義史  出版社: 童心社  本体価格: ¥850 +税

さるのお母さんが歌います。「いいこ、ねんね…」子ざるは安心してすやすや。ページをめくると、今度はイヌのお父さんが歌います。「いいこ、ねんね…」子守唄のようなリズムの文章でゆったりした気持ちになれる作品。ふんわりした絵柄に癒されて、子どもだけでなくお父さん・お母さんも優しい気持ちになれると評判です。

【2歳〜3歳向け】寝かしつけ用の絵本おすすめ4選

ここからは、2歳〜3歳向けの寝かしつけ絵本を4冊ご紹介します。

おやすみ、ロジャー

著: カール=ヨハン・エリーン  監: 三橋 美穂  
出版社: 飛鳥新社  本体価格: ¥1,296 +税

シリーズ累計80万部以上のベストセラーおやすみ絵本。眠れないうさぎの子ロジャーと子どもが、魔法つかいのあくびおじさんに会いに行くお話。スウェーデンの心理学・言語学研究者の著者が心理学的メソッドを盛り込んで作った絵本です。冒頭に「読み方の手引き」があり、「登場人物の名前を子どもの名前に置き換えて読む」「あくびをしながら読む」といった工夫が満載。寝かしつけに悩んでいるお父さん・お母さんは、一度試してみてはいかがでしょううか。

おやすみなさい おつきさま

作: マーガレット・ワイズ・ブラウン  
絵: クレメント・ハード  訳: せた ていじ  
出版社: 評論社  本体価格: ¥1,200 +税

寝かしつけ絵本として米国では50年以上も前から親しまれている世界的大ベストセラー。
子うさぎが、自分の大好きなものたちにおやすみのあいさつをしてゆくお話。始めから終わりまで、大きな緑のお部屋を舞台として描かれており、ゆっくりと流れる時間の経過がとても精巧に描かれています。絵本と同じように、部屋の中のもの一つ一つに「おやすみ」と声をかけて眠るようになったというお子さんも。読むと心があたたかくなる絵本です。

おふとんかけたら

作・絵: かがくい ひろし  出版社: ブロンズ新社  
本体価格: ¥850 +税

「だるまさんが」で有名なかがくいひろしの絵本。たこさんやまめさん、トイレットペーパーさんといったちょっと変わったものにページ布団をかけていきます。ページをめくるたびに思わず笑ってしまう子どもやお父さん・お母さんが続出。キャラクターたちが気持ち良さそうに寝ている姿を見て、「自分も寝よう」という気持ちが自然と芽生える絵本です。

おやすみ、ぼく【新版】

文: アンドリュー・ダッド  絵: エマ・クエイ  
訳: 落合 恵子  出版社: クレヨンハウス 
本体価格: ¥1,500 +税

オラウータンの男の子が、おなか、おしり…と体のいろんな場所に「おやすみ」を言う絵本。「おやすみ、ぼくのももさん あしたもいっぱいとびはねよう」普段なかなか意識しない自分の体を労わることで、おだやかな気持ちで眠りにつけると言う意見も。忙しい毎日の中で、大切なことを思い出させてくれるお話です。

【4歳〜5歳向け】寝かしつけ用の絵本おすすめ4選

ここからは、4歳〜5歳向けの寝かしつけ絵本を3冊ご紹介します。

よるくま

作・絵: 酒井 駒子  出版社: 偕成社  本体価格: ¥1,000 +税

「ママ あのね…」夜寝る前、男の子がお母さんと話す会話形式で進むストーリー。夜のように黒い「よるくま」が、自分のお母さんを男の子と一緒に探します。よるくまのお母さんは、魚を釣る仕事をしていて、保育園で親を待つ子どもやお父さん・お母さんには、特に共感できる部分が多いという意見も。働くお父さん・お母さんと子どもが、愛情を確認できるお話です。

ねないこせかいチャンピオン

作: ショーン・テイラー  絵: ジミー・リャオ  
訳: 木坂 涼  出版社: 鈴木出版 
本体価格: ¥1,500 +税

お気に入りの3匹のぬいぐるみたちと一緒に寝ようとするステラ。しかし、ぬいぐるみたちはなかなか寝てくれなくて…ぬいぐるみを寝かしつけようと頑張る女の子のお話。枕を船に見立てて大航海に出発したり、豊かな想像力で奮闘します。綺麗な色使いと詩のような文章で、子どものお気に入りの一冊になるのではないでしょうか。

こんやはどんなゆめをみる?

作・絵: 工藤 ノリコ  出版社: 学研  
本体価格: ¥1,200 +税

5匹のこぶたたちが、今夜見る夢の相談をしています。ジャングル、南極、海賊…どの夢にするか決められません。こぶたたちの夢のシーンではセリフがないので、物語を自分で想像しても。かわいくてユーモラスなこぶたたちに癒される絵本です。

ぼくはちっともねむくない

作: クリス・ホートン  訳: 木坂 涼  
出版社: BL出版  本体価格: ¥1,500 +税

ロンドンのイラストレーター、クリス・ホートンの作品。誰もが眠ってしまう中、くまのこだけが「ぼくはちっともねむくない」とねずみやうさぎたちのところへ遊びに行きます。けれども、皆に眠いからと断られてしまって…。表紙・裏表紙に広がる星空のイラストは必見。大人でも惹き込まれる美しい本です。

「寝かしつけ用の絵本人気ランキング12選!読み聞かせの効果・コツも」まとめ

いかがでしたか。子どもを無理に寝かせようとしても、なかなか一筋縄ではいきません。けれど、お気に入りの絵本が見つかれば、寝る前に親子のコミュニケーションが増えて、より豊かな時間になるはず。この機会に、子どもと一緒に新しい絵本の世界に触れてみてください。