子供向け絵本のおすすめ人気ランキング9選!読み聞かせのコツも

子供の成長にとって大きな役割を持つ絵本。せっかく読み聞かせをするなら、子供に絵本を大好きになってほしいですよね。

「なんとなくで読み聞かせているけど、この読み方でいいの?」「子供が興味を持つように、絵本を読む時のコツについて知りたい」そんなお父さん・お母さんの声にお応えして、今回は、子供向け絵本を読むコツと年齢別おすすめ絵本についてご紹介します。

子供向けの絵本を読むときのコツ5つ

ここからは、子供向けの絵本を読むときのコツを5つ解説していきます。

声に抑揚を付けて絵本の世界に引き込む

適度な抑揚をつけて読むと、子供が内容を理解しやすくなり、絵本の世界に入りやすくなります。お父さん・お母さんが楽しんで絵本を読むことで、無理なく読み聞かせられるので、毎日の習慣にしやすいというメリットも。ただし、オーバーに誇張しすぎると、大げさな表現だけが印象に残ってしまい、絵本のメッセージが伝わらない可能性もあります。絵本の内容に合わせて淡々と読んだり、少しメリハリをつけるなどのバランスをとるのがポイントです。

内容を省略・変更しない

絵本は「文章と絵が一致しているか」「セリフ一つ一つのリズムが響きやすいか」が考えて作られています。そのため、書いてある通りに読まずアドリブを入れてしまうと、作者の意図が上手に伝わらないということも。読み手であるお父さん・お母さんが言葉を付け加えたくなる部分は、子供が自分で想像力を働かせる部分です。言い換えたりせず、絵本の文章そのままを読むことを心がけましょう。

質問や絵の説明をして読み聞かせを中断しない

読み聞かせ中に子供に質問を投げかけるのはNGです。子供の集中力や、絵本に引き込まれた感情をストップしてしまうかもしれません。

子供から質問された場合も、指差しで教えてあげるなど、読み聞かせを中断しないよう工夫してみてください。絵本の世界観をなるべく維持して、子供が感情移入しやすい環境を作りましょう。

絵本の感想は聞かない

ついついやってしまいがちですが、絵本の感想は子供に聞かない、というのは、保育の現場では一般的な考えです。読み聞かせの直後、子供はまだ素敵なお話の世界にいます。1冊の絵本に対して、感じる感想は1人1人違うもの。感想を聞くことによって、お父さん・お母さんが満足感を得る場になってしまってはいけません。子供が感じたことを、そのままの形で楽しませてあげてください。絵本を読んで得た感動や気持ちを心にとどめて、自由に楽しめるようにしてあげてください。

同じ絵本を繰り返し読むのはOK!

「子供が喜ぶからって、同じ絵本ばかり読んでもいいのかな?」と思うお父さん・お母さんは多いですが、読み聞かせのとき「子供が興味のある本を読む」のは鉄則です。お願いされたら、何回でも読んであげましょう。

また、繰り返し読むと大人は飽きてしまいますが、子供にとっては語彙を増やす機会になります。好きな本を何度も聞いたり読んだりすることで、絵本の中に出てくる日本語を習得していきます。まだまだ聞きたいと思うということは、まだ理解しきれていないということ。反復することで脳が学習し、大きな成長に繋がります。

【0~2歳向け】子供向け絵本のおすすめ3選

ここからは、0〜2歳の子供向け絵本を3つご紹介します。

じゃあじゃあびりびり

作・絵:まつい のりこ 出版社: 偕成社 
本体価格:¥600 +税

「じどうしゃ ぶーぶーぶーぶー」「みず じゃあ じゃあ じゃあ」など、見開き1つごとに1つの音が載ったボードブック。厚紙で角が丸くカットされているので、赤ちゃんが触ったり口に入れても安心です。赤ちゃんが理解しやすいようにはっきりとした色使いで、音をリズムとして楽しめるため、「これを読んだら泣き止んでくれる」という声も。ファーストブックにぴったりの1冊です。

だるまさんが

作: かがくい ひろし 出版社: ブロンズ新社 
本体価格: ¥850 +税

発売以来多くの読者を喜ばせいるだるまさんシリーズの絵本。「だ る ま さ ん が…」という溜めで、一体何が起こるんだろう?と、ついつい引き込まれる作りになっています。ぺっちゃんこになったり、転んだり、「ぷっ」としたり。「子供が絵本で初めて笑った」「何度読んでも笑ってくれる」と評判です。ユーモラスで愛らしい顔と動きに、虜になる絵本です。

ノンタンはみがきはーみー

作・絵: キヨノ サチコ 出版社: 偕成社 
本体価格: ¥600 +税

発売からは40年以上愛される「ノンタン」シリーズの中の1冊。ノンタンと仲間たちが登場し、順番に歯磨きをしていくお話です。「イイイのイーして」「しゅこしゅこ しゅっしゅ」など、テンポあるリズムで表現しているので、子供も覚えて歯磨きの時に口ずさむことができます。歯磨きの楽しさを伝えて、自然に身につけられると評判です。

【3~5歳向け】子供向け絵本のおすすめ3選

続いては、3〜5歳の子供向け絵本を3冊ご紹介します。

ぐりとぐら

作: 中川 李枝子 絵: 大村 百合子 
出版社: 福音館書店  本体価格: ¥900 +税

発売から50年以上になるロングセラーシリーズの第1冊。青と赤のつなぎと帽子がトレードマークの、ふたごの野ねずみ「ぐり」と「ぐら」が、ある日道の真ん中で見つけた大きな卵を使って、食べ切れないくらい大きなカステラを作るお話です。黄色くてとびっきり大きなかすてらは、大人になっても覚えている人もいるほどインパクト抜群。お父さん・お母さんの声とともに、幸せな記憶に残るのではないでしょうか。

くれよんのくろくん

作・絵:なかや みわ 出版社:童心社
本体価格: ¥1,200+税

ある日くれよんたちは、くれよん箱から飛び出して、真っ白な画用紙に絵を描きました。けれどくろくんだけ、「せっかくの絵が黒くなってしまうから」と仲間に入れてもらえません。落ち込んでいると、シャープペンのお兄さんがやってきて…。

子供に身近なクレヨンを通して、人にはそれぞれ個性がある、認め合うことは素晴らしいと教えてくれるお話。10色のクレヨンが登場するので、色を覚えるとっかかりとしても人気です。

王さまと九人のきょうだい

訳: 君島 久子  絵: 赤羽 末吉 出版社: 岩波書店
本体価格: ¥1,200 +税

1969年に発売以来読み継がれている、中国の少数民族イ族に伝わる傑作昔話。「ちからもち」「くいしんぼう」といった変わった名前の兄弟たちが、能力を活かして王様の無理難題に立ち向かい、ついにやっつけてしまうというストーリーです。

兄弟たちの名前はそのまま彼らの能力を表しており、「誰でもがどこか優れたところを持っている」ということを教えてくれます。明るい民話の世界につい引き込まれてしまう名作です。

【6歳~小学生歳向け】子供向け絵本のおすすめ3選 

最後に、6〜小学生向けの絵本を3つご紹介します。

としょかんライオン

作: ミシェル・ヌードセン 絵: ケビン・ホークス  
訳: 福本 友美子 出版社: 岩崎書店 
本体価格: ¥1,600 +税

「学校図書館ジャーナル・ベストブック・オブ・ザ・イヤー」など国内外の数々の賞を受賞した話題の絵本。ある日図書館にライオンがやって来ます。人々は大慌てになりましたが、お行儀のいいライオンは、すぐにみんなと仲良しに。ところがある時、図書館での決まりを破ってしまったため、ライオンは図書館を出て行くことに…。

決まりを守ることは大切、でもそれよりも大切なことがある、と教えてくれる作品。

ともだちや

作: 内田 麟太郎 絵: 降矢 なな 出版社: 偕成社  
本体価格: ¥1,000 +税

累計190万部突破の人気絵本シリーズの1作目。森一番のさみしんぼうのキツネは、1時間100円で友だちになってあげる「ともだちや」を始めることにしましたが…。

「友達はお金では買えない」という子供には少し難しいメッセージが込められていますが、キツネが最後に本当の友達を作る、というハッピーエンドのお話としても読めます。お家に1冊置いて読み返せば、友達について考えるきっかけにできるのではないでしょうか。

ふらいぱんじいさん

作: 神沢 利子 絵: 堀内 誠一 出版社: あかね書房
本体価格: ¥900 +税

1969年の登場以来たくさんの親子に読み継がれている絵本。新しいフライパンが家に来たことから卵を焼かせてもらえなくなった「ふらいぱんじいさん」が、旅に出るお話です。「あたらしいせかいで、だれかが わしをまっているかもしれない。」波乱万丈の旅の出来事は、子供が広い世界に出るときに心を支えてくれるのではないでしょうか。

内容は全てひら仮名ですが、ページ数のあるしっかりとした作りなので、「本を読んだ」という満足感にも繋がります。

「子供向け絵本のおすすめ人気ランキング9選!読み聞かせのコツも」まとめ

いかがでしたでしょうか。長く愛されている絵本の中には、子供の頃に読んだ記憶のあるものも多かったのではないでしょうか。小さな頃にお父さん・お母さんに読んでもらって感動した本は、思い出として心に残るもの。かけがえのない今の時期を、ぜひ子供と一緒に楽しんでください。