子どもの興味を引くアイディアがいっぱいのしかけ絵本や飛び出す絵本。頭と指先を使ってしかけを動かすことで、脳や感覚が刺激され、知育効果も期待できます。
「しかけのある絵本で子どもを楽しませたい」「いつもとはちょっと違う絵本をプレゼントしたい」というお父さん・お母さんのために、今回はしかけ絵本・飛び出す絵本の選び方をお伝えします。年齢別のおすすめ絵本・大人向けの絵本を厳選して20冊紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
しかけ絵本・飛び出す絵本とはどんなもの?
しかけ絵本とは、絵本に細工が施されたもので、穴が空いている・開く・音が出るなど、様々な種類があります。飛び出す絵本はしかけ絵本の一種で、ページを切ったり折りたたんだりすることで、絵が飛び出したり、立体的に開くのが特徴です。赤ちゃんが引っ張って遊べる体験型のものから、大人が感動するほどの素晴らしく緻密なものまで様々あります。
しかけ絵本・飛び出す絵本の選び方
ここからは、しかけ絵本・飛び出す絵本の選び方について解説します。
子供の年齢に適したものを選ぼう
0歳から1歳の頃は、まだまだ噛んだり力任せに扱うことが多いので、厚手のボードブックなどの丈夫な素材の絵本がおすすめです。2〜3歳になると、ストーリーを理解できるようになるので、物語を読み進めるタイプのものがおすすめ。4〜5歳では、より精巧なしかけ・複雑なお話を、知的好奇心を持って読めるようになります。年齢や発達段階に合わせて楽しめる絵本を選ぶことがポイントです。
大人向けには読みごたえ・アート性重視
大人は、子どものように「つい強く引っ張ってしまって破れてしまった」という心配がないので、好きな絵本を長く楽しむために置いておけます。読みごたえあるストーリーがポップアップで再現されると、感動もひとしお。また、大人向けにアート作品として作られた絵本には、思わずため息が出るほどハイクオリティなものもあります。気に入ったページを開いて、絵画のように楽しめるのも魅力です。
しかけ絵本・飛び出す絵本【0歳〜1歳に人気】おすすめ4選
ここからは、0歳〜1歳におすすめのしかけ絵本・飛び出す絵本を4冊ご紹介します。
どうぶついろいろかくれんぼ
作: いしかわ こうじ 出版社: ポプラ社
本体価格: ¥880 +税
安全な厚紙で作られた型抜き型のしかけ絵本。例えば亀のページでは、左ページはページ全体が緑、その中に亀の目と甲羅のイラスト。右側は全面白色で、亀の形にくり抜かれています。ページをめくることで、くり抜き穴と亀のイラストが合わさって、亀のイラストが完成します。日本語の「みどり」、英語の「green」などの単語も記載されているので、英語のフレーズも一緒に学べます。穴あきなのでめくりやすくて、赤ちゃんの頃から長く楽しめる絵本です。
へんしん!おばけちゃん
作: ひらぎ みつえ 出版社: ほるぷ出版
本体価格: ¥850 +税
厚手のボードブックの一部をスライドすると、あか・きいろ・しろ…いろんな色のおばけちゃんが、りんごやバナナなど自分と同じ色の食べ物に変身します。はっきりした色遣いと、おばけちゃんが伸びたり縮んだりする変化がわかりやすいので、赤ちゃんも夢中になれる一冊です。
とびだす・ひろがる!のりものえほん
作: 古川 正和 絵: 本信 公久 出版社: 偕成社
本体価格: ¥1,100 +税
移動販売車・ダンプカー・ショベルカーなど、子どもの好きなはたらく車がたくさん出てくる絵本。簡単に手で広げられるしかけで、絵本のサイズを超えてはしご車がはしごを出したり、迫力が感じられます。運転しているのが犬やクマといった動物なのも、子どもが馴染みやすいポイントです。
よこながきしゃぽっぽ
作・絵: リチャード・スキャーリー 訳: きたむら まさお
出版社: 大日本絵画 本体価格: ¥1,600 +税
遊べる折りたたみしかけ絵本。中にとじ込まれた機関車のページは、伸ばすと全長3mもの長さになって圧巻です。クレーンのしかけを動かして遊んだり、貨車の窓を開けたりと、細かいしかけもたくさん。汽車・車などの乗り物好きな子にぴったりです。
しかけ絵本・飛び出す絵本【2歳〜3歳に人気】おすすめ4選
ここからは、2歳〜3歳におすすめのしかけ絵本・飛び出す絵本を4冊ご紹介します。
ももんちゃんのポップアップえほん おめでとうのももんちゃん
作・絵: とよた かずひこ 出版社: 童心社
本体価格: ¥2,000 +税
桃のような顔で愛らしい、オムツの赤ちゃん「ももんちゃん」シリーズの1冊。モモンちゃんときんぎょさん、サボテンさん、おばけさんといった登場人物が飛び出して、「おめでとう!」を言ってくれます。誕生日やクリスマスなどの特別な日にぴったりの絵本です。
いもほりよいしょ!
作: きむら ゆういち 絵: いもと ようこ
出版社: 教育画劇 本体価格: ¥780 +税
「あらしのよるに」「いないいないばああそび」などで有名なきむらゆういち著の絵本。うさぎやくまなどの動物たちが、一緒に芋掘りをするお話です。なかなかおいもが抜けない場面から、折られたページの一部をめくって「抜けた!」シーンに早変わり。最後に登場人物みんなでお芋を食べる場面では、読む方までほのぼのとあたたかい気持ちになります。
クッキーカウント
作・絵: ロバート・サブダ 訳: わく はじめ
出版社: 大日本絵画 本体価格: ¥3,000 +税
優れた動く絵本に与えられるメッゲンドルファー大賞を2度受賞した、ロバード・サブダ著の絵本。ページをめくるたびに、かわいいネズミとお菓子が繊細なポップアップで次々とあらわれます。絵本そのものがおしゃれな海外雑貨のような、ポップで楽しい絵本です。
ペネロペ ようちえんへいく
文: アン・グットマン 絵: ゲオルグ・ハレンスレーベン
訳: ひがし かずこ 出版社: 岩崎書店
本体価格: ¥2,100 +税
3歳のコアラの女の子ペネロペの、かわいらしい「うっかり」をつづった人気シリーズの1冊。幼稚園で絵の具を混ぜて遊んだり、お誕生会をしたりするペネロペを、しかけを動かして手伝うことができます。明るい色彩の絵本で、親子で楽しめる作品です。
しかけ絵本・飛び出す絵本【4歳 〜5歳に人気】おすすめ4選
ここからは、4歳 〜5歳におすすめのしかけ絵本・飛び出す絵本を4冊ご紹介します。
ゆかいなゆうびんやさん
作: ジャネット・アルバーグ アラン・アルバーグ
訳: 佐野 洋子 出版社: 文化出版局
本体価格: ¥1,300 +税
イギリスで特に優れた絵本に贈られるケイト・グリーナウェイ賞受賞作品。ゆうびんやさんが、おとぎ話の登場人物たちに手紙を届けるというストーリーです。各ページに手紙の入ったポケットがあり、配達された手紙を実際に手に取って見ることができます。『ジャックと豆の木』『シンデレラ姫』など、英国発のおとぎ話に絡めて楽しめるのが魅力です。
ポップアップ どんなにきみがすきだかあててごらん
作: サム・マグブラットニィ 絵: アニタ・ジェラーム
訳: 小川 仁央 出版社: 評論社
本体価格: ¥2,800 +税
世界50か国以上で訳されているロングセラー「どんなにきみがすきだかあててごらん」のポップアップ絵本。小さな茶色い野ウサギと大きなウサギが、「きみのこと、こんなにすきだよ」と体をいっぱい使って表現しあうお話です。素朴な絵柄とうさぎたちのかわいいやりとりを、飛び出す絵本で楽しめる1冊です。
おばけやしき
作・絵: ジャン・ピエンコフスキー 訳: でんでんむし
出版社: 大日本絵画 本体価格: ¥3,000 +税
ロングセラーの飛び出すしかけ絵本。ページをめくると、そこは怖いおばけやしき。玄関、キッチン、リビング…と屋敷の中を探索してゆくお話です。色合いも怖く、ダイナミックに飛び出すしかけは迫力満点。「怖いけど、続きがきになる」という子どもの怖いもの見たさをくすぐる作品です。
ワインドアップでゴー!せんろはつづくよ
文: フィオナ・ワット 絵: アリスター
訳: きたむら まさお 出版社: 大日本絵画
本体価格: ¥3,000 +税
小さなゼンマイ式の汽車がついた絵本。ロンドンの街がページいっぱいに描かれた線路の上を、汽車を走らせて遊ぶことができます。4つのページを外して繋げて、大きな1つのコースにすることも可能。乗り物好きなお子さんにおすすめです。
しかけ絵本・飛び出す絵本【大人にもおすすめ】3選
ここからは、大人にもおすすめのしかけ絵本・飛び出す絵本を3冊ご紹介します。
オズの魔法使い
作: ロバート・サブダ 原作: ライマン・フランク・ボーム
絵: ロバート・サブダ 訳: わく はじめ
出版社: 大日本絵画 本体価格: ¥4,300 +税
「紙の魔術師」ロバート・サブダの手によって、「オズの魔法使い」が美くしいポップアップ絵本となりました。主人公ドロシーの乗る気球や竜巻を、飛び出すしかけで立体的に表現します。オズのメガネがページに収納されていたり、どのページをめくってもしかけが満載。アートとして手元に置きたい作品です。
ポップアップ絵本 星の王子さま
作・絵: サン=テグジュペリ 訳: 池澤夏樹
出版社: 岩崎書店 本体価格: ¥4,760 +税
読むごとに静かな感動を与えてくれる名作「星の王子さま」の色鮮やかなしかけ絵本。ページをめくると繊細な絵が立体であらわれて、詩の余韻をさらに深く感じることができます。本棚に忍ばせて宝物にしたい、大人のしかけ絵本です。
フラワー・フェアリーズ魔法のとびら 妖精の王国へとつづくとびらを見つけよう
作・絵: シシリー・メアリー・バーカー
訳: みま しょうこ 出版社: 大日本絵画
本体価格: ¥3,000 +税
ページを開くと、小さな魔法の扉があらわれます。扉のしかけを開いて、妖精の王国をのぞいてみましょう。まるで夢の世界にいるような、素敵な色使いと麗しい妖精たち。きらめく妖精の世界に夢中になってしまう一冊です。
「【しかけ絵本・飛び出す絵本】おすすめ20選と選び方を一挙公開」まとめ
いかがでしたか。子どもだけでなく、大人も虜になる魅力がいっぱいのしかけ絵本・飛び出す絵本。年齢に合ったお気に入りの絵本を選んで、ぜひ本棚に加えてみてください。