赤ちゃんの絵本は成長に合わせて選ぼう!人気のおすすめ15冊を紹介

赤ちゃんの絵本の読み聞かせは、親子のコミュニケーション、スキンシップの一貫としてとても大切な役割を果たします。しかし低月齢のころは「まだ言葉もわからないし……どんな絵本を選んだらいいのだろう……」と思う方もいらっしゃるかもしれません。そこで今回は、「ねんね期」「首すわり時期」「おすわり時期」「はいはい期」「長く楽しめる絵本」と赤ちゃんの成長にあわせた絵本を15冊ご紹介と読み聞かせのコツについて解説いていきます。

赤ちゃんに絵本を読み聞かせるのはいつから?

まずはじめに読み聞かせを始める時期にいつからという縛りはありません。赤ちゃんがお腹の中にいるうちから胎教として読み聞かせる人もいます。理由は「お腹の中にいる間は赤ちゃんにはお母さんの声が聞こえることで安心するから」という考えです。また生まれてすぐ子守唄代わりに絵本を読むという人もいます。赤ちゃんの成長段階として、色や音に反応するのは生後3ヶ月程度からと言われています。このくらいの時期から読み聞かせる人も多いようです。

赤ちゃんの成長に合わせたおすすめ絵本

ここでは「ねんね期」「首すわり時期」「おすわり時期」「はいはい期」「長く楽しめる絵本」と赤ちゃんの成長にあわせた絵本を15冊ご紹介していきます。月齢によってできることや楽しめることも変わっていきますので、ぜひ赤ちゃんに合わせた絵本を選んでみてくださいね。

ねんね期におすすめの絵本

まだ生まれて間もない時期にどんな絵本を読んであげたら良いのだろう……と悩みますよね。しかし赤ちゃんはお腹の中にいるときからお母さんの声をきいています。耳馴染みのあるお母さんの声が楽しく聞ける音やリズムが楽しい絵本がおすすめです。

じゃあじゃあびりびり

作: まつい のりこ 出版社: 偕成社

あかちゃんの「最初の本」として大人気の1冊です。真っ赤でコンパクトなサイズに、たくさんの“音”が詰まっています。「じどうしゃ ぶーぶーぶーぶー」など声に楽しい言葉とリズムが並んでいます。ママやパパの声でくりかえし読んでもらえる喜びを、赤ちゃんが味わえる長く愛される絵本です。

もこ もこも

作: 谷川 俊太郎 絵: 元永 定正 出版社: 文研出版

「しーん、もこもこ、にょきにょき」ペーージをめくるごとに次々に起こる驚きの展開。それらはどんどん大きく膨れ上がり……そして最後には!?詩人と異色の画家がおりなす不思議でおかしな絵本の世界。大人も子供も想像力が膨らむアートな一冊です。

わんわん わんわん

作・絵: 高畠 純 出版社: 理論社

動物たちの鳴き声をたのしむファーストブックです。タイトルはわんわんですが、いぬの他にもねこ、ぶたなど次々に動物が増えていくにぎやかな絵本です。ぜひパパもママもそれぞれの動物になりきって読んでみてくださいね。

首がすわった頃におすすめの絵本

生後3~5ヶ月位になると、色やものを少しずつ認識できるようになっていきます。少しずつ色の認識も増えていき、鮮やかな色などは見えていると言われています。色や形の変化に興味津々の時期には、鮮やかな絵本や形が認識できる絵本がおすすめです。

ごぶごぶ ごぼごぼ

作: 駒形 克己 出版社: 福音館書店

「ぷーん」「ぷくぷく」「ごぶごぶ」「じゃわー」不思議な擬音と共に、その大きさや色、並び方を次々に変化させながら現れます。一体これは何なのでしょう?グラフィックデザイナーとしても世界的に活躍をされている駒形克己さんが、初めて手がけられた赤ちゃん絵本、鮮やか丸が織りなす世界は親子で楽しめる1冊です。

かお かお どんなかお

作: 柳原 良平 出版社: こぐま社

まあるい形に目がふたつ。鼻がひとつに、口もひとつ。これだけであっという間に……「かお」の出来上がり!赤ちゃんがだいすきな「かお」たくさんの顔が登場するのがこちらの絵本。「わらったかお」「ないたかお」「おこったかお」など様々な百面相が現れます。赤ちゃんと一緒にたくさんの「かお」に触れてみてくださいね。

いっしょにあそぼ しましまぐるぐる

絵: かしわら あきお 出版社: 学研

カラフル色合いと可愛らしい絵が目を引く一冊です。「しましましま……こんにちは」「ぐるぐるぐる……ぺろぺろきゃんでぃー」リズムの良い言葉を声に出しながら、指をさしたり、笑いかけてあげれば、赤ちゃんの視線が右へ左へと動いたり、こちらに向かって笑い返してくれたりかわいい反応が帰ってきます。可愛いだけじゃなく赤ちゃんの反応が返ってくるおすすめの1冊です。

おすわりが上手になった頃におすすめの本

おすわりが上手にできてくるこの時期は好奇心もが高まって元気いっぱい。よく笑いとてもかわいい反応を見せてくれる時期でもあります。そんな時期にぴったりなのがめくるたびに笑顔になるような絵本ワクワクする絵本がおすすめです。

いないいないばあ

文: 松谷 みよ子 絵: 瀬川 康男 出版社: 童心社

1967年発刊された超ロングセラーの絵本。600万部を超える日本で一番売れている絵本と言われています。パパママも一度は読んだことのある一冊ではないでしょうか?おすわりもできるようになり好奇心旺盛な赤ちゃんとのコミュニケーションをとるにはぴったりな一冊です。

おつきさまこんばんは

作: 林 明子 出版社: 福音館書店

1986年発売以来たくさんの子どもたちに支持されてきた絵本です。濃い紺色の夕闇の中で、三角屋根のおうちにあかりがつきます。屋根の上に1匹、下に1匹のねこのシルエット。「よるになったよ ほら おそらが くらい くらい」空に浮かぶお月さまを、あかちゃんは不思議な生きもののように見つめます。そのお月さまや、お月さまの前を横切る雲とお話をするように描かれた傑作です。

おひさま あはは

作: 前川かずお 出版社: こぐま社

黄色い表紙に元気いっぱいなおひさまの顔。理屈抜きの笑顔とパワーがあふれている1冊です。ページをめくれば「あははあはは」という笑顔がいっぱいです。親子でニコニコ笑顔になれるそんな明るい1冊です。

はいはい期におすすめの絵本

はいはいができるようになり移動範囲も広がることで、手にとって口にいれたり自分で触ってみたいそんな好奇心旺盛な時期です。そんなときにぴったりなのが赤ちゃん向けの仕掛け絵本や、めくってもやぶけない分厚いボードブックがおすすめです。

どうぶついろいろかくれんぼ

作: いしかわ こうじ 出版社: ポプラ社

ユニークな大人気の型抜きしかけ絵本です。ページをめくると、左のページは、ページ全体が黄色。その中に目と鼻と口と足。そして左下に日本語と英語で「きいろ」「yellow」めくるたびに現れるカラフルな原色の赤、青、緑、黒、オレンジ、紫、茶色。そのページの中にかくれんぼしている動物をくりぬかれた型抜きのページをあてて発見していくのがワクワク刺激的な1冊です。

ボードブック はらぺこあおむし

作・絵: エリック・カール 訳: もり ひさし 出版社: 偕成社

おなじみはらぺこあおむしのボードブック版です。はいはい期になると絵本も口に入れることも多くなっていきます。厚みがあるボードブックなら、本もやぶれることなく安心して赤ちゃん読むことができます。エリック・カールが描く色鮮やかな配色も人気の理由です。お話はもちろんのこと美味しそうなフルーツなども赤ちゃんと楽しんでみてくださいね。

したく

作・絵: ヘレン・オクセンバリー 出版社: 文化出版局

6か月からのあかちゃんのための絵本シリーズの一冊です。赤ちゃんの興味をそそるシーンを可愛らしいタッチで描いた文字のない知育絵本です。あかちゃんが触ったり、ひっくり返したりして遊ぶことを充分考えて、角の丸い丈夫な装丁になっています。

長く楽しめる絵本

最後は「はいはい期」も終わり、赤ちゃんから幼児へと成長したあとも長く楽しめる絵本をご紹介します。子供の成長時期によって見え方や捉え方が変わるどれも長く愛されている絵本を選んでみました。

だるまさんが

作: かがくい ひろし 出版社: ブロンズ新社

0歳の赤ちゃんから大人まで笑ってしまうと、発売以来ずっと多くの読者を喜ばせ続けているだるまさんシリーズの一冊です。リズムよく読めることはもちろんのことめくるたびに動くだるまさんが赤ちゃんの笑いを誘います。保育園などでも多く読まれている大人気の一冊を赤ちゃんとぜひ読まれてみてくださいね。

ブルーナの0歳からの本 第1集

作・絵: ディック・ブルーナ 出版社: 講談社

厚紙のジャバラ折りの形でつくられた絵本のセットです。ミッフィーのおうちや家族が登場する「ミッフィー1」、おやすみの時間に夢を見るミッフィーと公園で遊ぶ様子が描かれている「ミッフィー2」めくる事も出来ますし、全部伸ばして屏風のように立てれば、一度に全部の絵を楽しむことも出来ます。0歳から楽しめる絵本のため、字はありません。これはなんだろうね?と一緒に赤ちゃんとお話しながら楽しんでみてくださいね。

がたん ごとん がたん ごとん

作: 安西 水丸 出版社: 福音館書店

走る汽車にのせてもらうのは、コップとスプーン、哺乳ビン、りんごとバナナ。それからねずみやねこまでのりこみます。どれもあかちゃんになじみのものばかりががたんごとんと汽車にのっていきます。身近なものが動いてく様子はどんな赤ちゃんも興味を持つ人気の1冊です。

赤ちゃんの絵本の読み聞かせのコツ

絵本の読み聞かせがいいことはわかったけれど、実際にやってみるとせっかく選んだ絵本に興味を持ってもらえなかったり、きいていなかったりと、難しいと思われる方も少なくないはず。そこで、赤ちゃんの読み聞かせのコツを「時間帯」と「読み方」と「読む場所」に分けてついてご紹介していきます。

絵本の読み聞かせは一日の中でいつすればいい?

読み聞かせの時間に決まりはありません。とくに赤ちゃんの場合は寝て起きてを繰り返しているためまだサイクルができていない状態です。ですからしっかりと決めるというよりも、まずは寝かしつけの時に読んでみようかなといった具合に簡単にきめて試してみることをおすすめします。

絵本を読むときはどんなふうに読めばいい?

絵本を読む時にどううまく読んだら良いかわからないと悩む方も多いかもしれません。しかし読むのにうまい下手は関係ありません。赤ちゃんにとって読み聞かせは大切なパパやママとのコミュニケーションの時間です。楽しそうに、「きれいだねー?」と語りかけながら読んであげたり読み進めてみてくださいね。

絵本を読むときはどこで読めばいい?

絵本を読む際にどのような場所で読んでいますか?場所に絶対的な決まりがあるわけではありません。ですが、お膝の上だったり体をくっつけた状態で読むことで赤ちゃんもパパやママもリラックスして安心感がある状態で一緒に読むことができます。ただ読むだけではなく、コミュニケーションの一環としてぜひ触れ合いながら読んでみてくださいね。

赤ちゃんの絵本は成長に合わせて選ぼう!人気のおすすめ15冊を紹介 まとめ 

今回は、「ねんね期」「首すわり時期」「おすわり時期」「はいはい期」「長く楽しめる絵本」と赤ちゃんの成長にあわせた絵本を15冊ご紹介と読み聞かせのコツについて解説いたしましたが、いがかでしたか?赤ちゃんは月齢に応じて笑ってみたり、指を指してみたりと成長具合によっても反応が変わる大人にとっても楽しいひとときです。ぜひ親子でお気に入りの一冊を選んで楽しい時間をたくさん作ってください。