絵本の人気ランキング12選!0歳~大人向けまで【2021年版】

絵本をせっかく選ぶなら、できるだけ子どもが喜ぶ絵本を選びたいものです。絵本選びに決まりはありませんが、多くの人が評価する人気の絵本をチェックすれば、子どもに受け入れられやすい絵本について知ることができます。また、子どもだけでなく大人にも人気のある、奥が深い絵本もあります。そこで今回は、数ある絵本の中から、人気絵本を対象年齢別に全12冊ご紹介します。「人気の絵本にはどんなものがあるのか知りたい」「大人に人気の絵本が知りたい」という方は、絵本を選ぶ際の参考にされてみてください。

絵本の人気ランキングは年齢別にチェックしよう!

生後まもなくの赤ちゃんの視力は0.01〜0.02程度で、認識できる色は、黒・白・グレーのみと言われています。4~7か月で、赤などのコントラストのはっきりした色を認識できるようになります。そのため、1歳までの間は、はっきりした色や音で楽しめる絵本がおすすめです。

2歳~3歳になると、簡単なストーリーが理解できるようになるため、絵本を見ながら単語に触れたり、会話ができる絵本をとよいでしょう。4歳からは、思いやりを育んだり、想像力を高めるような複雑な絵本が楽しめるようになります。

大人向けの絵本としては、何度読んでも飽きない、心に刺さる絵本が人気です。懐かしい思い出に浸れて癒される絵本や、思わず涙してしまう感動的な絵本は、手元に置いて読み返す人も多いです。

絵本人気ランキング【0歳,1歳向け】

ここからは、0歳~1歳向けの人気絵本を3冊ご紹介します。

いっしょにあそぼ しましまぐるぐる

絵: かしわら あきお
出版社: 学研
本体価格: ¥880 +税

2009年発売以来、累計100万部を突破したベストセラー絵本。赤ちゃんが生まれつき反応するという「顔」と、「しましま」「ぐるぐる」を集めた絵本。おさかな、へび、すいかが鮮やかな色彩で描かれています。「しましましま こんにちは」などの繰り返しが多く、読み聞かせることで耳でも楽しめる絵本です。

いっしょにあそぼ あかあかくろくろ

絵: かしわら あきお
出版社: 学研
本体価格: ¥880 +税

「いっしょにあそぼ しましまぐるぐる」と同シリーズの、赤ちゃんのための絵本。色を認識する力がまだ発達していない赤ちゃんでも楽しめるよう、黒・白・赤色で構成された絵本。赤白の金魚や白い猫、雪だるまなどのかわいらしいイラストが、はっきりとしたコントラストで描かれています。頑丈な厚紙のページなので、舐めたりひっぱったりしても大丈夫。穴あきの仕掛けもあって、触っても楽しい絵本です。

ちいさなうさこちゃん

作・絵: ディック・ブルーナ
訳: いしい ももこ
出版社: 福音館書店
本体価格: ¥700 +税

世界40言語以上に翻訳されている「うさこちゃんシリーズ」の代表作。 大きな庭の真ん中の可愛い家に、うさぎのふわふわさんとふわおくさんが住んでいました。ある日、ふわおくさんのところに天使がやってきて、かわいい赤ちゃんが生まれます。名前は「うさこちゃん」。 たくさんの動物たちが、二人にお祝いの言葉を贈ります。絵本は赤・青・緑・黄・茶・グレーの6色で構成されており、ブルーナカラーとも呼ばれる作者こだわりの配色です。色使いとかわいいキャラクター、あたたかいお話で、シリーズを通してファンの多い作品です。

絵本人気ランキング【2歳,3歳向け】

ここからは、2歳~3歳向けの人気絵本を3冊ご紹介します。

どんどこ ももんちゃん

作: とよた かずひこ
出版社: 童心社
本体価格: ¥800 +税

第7回日本絵本賞受賞の絵本。桃のような愛らしいお顔の、オムツの赤ちゃん「ももんちゃん」。どんどこどんどこ、ももんちゃんがいそいでいます。一人で橋を渡り、山を上って、とおせんぼしたくまも「どーん」と倒してしまいます。実は、ももんちゃんはお母さんのもとに早く行こうとしていたのです…シンプルなストーリーで、小さい子にもわかりやすい内容。親子でシリーズのファンになるお父さん・お母さんも多い絵本です。

まどから おくりもの

作: 五味 太郎
出版社: 偕成社
本体価格: ¥1,000 +税

サンケイ児童出版文化賞受賞などの多数の受賞歴を持つ五味太郎のしかけ絵本。あわてんぼうのサンタが、外から窓の中をのぞくと、ベッドに寝ているネコさんの顔が。「ここはネコさんのおうち」と、ネコさんへのプレゼントを置いて立ち去りますが、実は寝ていたのはネコの顔をプリントしたブタさんだったのです…ことごとく勘違いをして間違ったプレゼントをおいて回るサンタさん。窓が穴あきになっていて、次のページの一部が見えるしかけになっているので、ストーリーがまだ難しくて理解できない小さい子から楽しめます。クリスマスの時期にもぴったりの絵本です。

むしたちのうんどうかい

作: 得田 之久
絵: 久住 卓也
出版社: 童心社
本体価格: ¥1,300 +税

虫たちのユーモラスなお話を綴った「むしたち」シリーズの第一作。林の中の広場で、虫たちの運動会が始まります。赤組と白組一体どちらが勝つのでしょうか。クツワムシやツクツクホーシの応援合戦、転がしながら走るフンコロガシ、途中で地面に潜ってしまうケラ。特性を活かして、思い思いに競技する虫たちの姿は見所いっぱいで眺めるだけでも楽しめます。バッタやカマキリといったメジャーな虫から、普段馴染みがないマイナーな虫まで45種類の虫が登場。折込みの冊子で虫の名前と姿が確認できるため、虫に親しみを持つきっかけにもなる一冊です。

絵本人気ランキング【4歳,5歳~小学生向け】

ここからは、4歳、5歳~小学生向けの人気絵本を3冊ご紹介します。

おとうさんはウルトラマン

作・絵: 宮西 達也
出版社: 学研
本体価格: ¥1,170 +税

ウルトラマンに憧れていた子どもが成長し、お父さんになって奮闘する姿を描いた「おとうさんはウルトラマン」シリーズの第1作。自分をウルトラマンに見立てて、絵日記風に描いています。「おとうさんはつよい」「すこしくらい こわくたって ないちゃだめだ」と自分を奮い立たせるウルトラマン(の姿をしたお父さん)。その直後に、「でも…..なきたくなることもある」 と、寝ている子どもの横でホロリとする場面も。頑張るお父さんと、コミカルな絵柄に親しみが持てます。ヒーローが好きな子どもだけでなく、父さんお母さんが読んでも楽しめる一冊です。

ホットケーキできあがり!

作: エリック・カール
訳: アーサー・ビナード
出版社: 偕成社
本体価格: ¥1,400 +税

ボローニャ国際児童図書展グラフィック大賞など、多くの賞を受賞するエリック・カール著の絵本。 朝一番に、「でっかいホットケーキが食べたい」と言うジャックに、お母さんが言います。 「まず こむぎこをよういしなくちゃ」 そこからジャックは、小麦を刈り取り、もみ殻を落とし、臼を引いて、小麦粉を作ることに。卵を取り、 牛乳をしぼり…と長い工程を経て、ジャックは無事ホットケーキを作ることがでるのでしょうか。 身近な食べ物が口に入るまでの過程が、独特の鮮やかな色彩で描かれています。食材がすぐ手に入ることへの感謝の気持ちが学べ、食育にもなる一冊です。

新ウォーリーをさがせ!

作・絵:マーティン・ハンドフォード
訳:唐沢則幸
出版社:フレーベル館
本体価格: ¥1,300 +税

1987年にイギリスで出版され、世界で6500万部以上出版された「ウォーリーを探せ!」の新装版。緻密なイラストの中から主人公の「ウォーリー」を探し出す、読み応えのある作品です。お父さん・お母さんも子どもも、夢中になってウォーリーを探してしまうと話題です。ウォーリー以外のたくさんのキャラクターや、シチュエーションまで見どころいっぱいの絵本です。

絵本人気ランキング【大人向け】

ここからは、大人に人気の絵本を3冊ご紹介します。

100万回生きたねこ

作・絵: 佐野 洋子
出版社: 講談社
本体価格: ¥1,400 +税

1977年の初版以来、多くの人に愛され、ミュージカル化もされた人気作品。死ぬたびに生まれ変わり、 100万回生きたねこがいました。 ねこは誰よりも自分のことが大好きだったので、死ぬのは平気で、泣いたこともありませんでした。ある日、ねこは一匹の白い猫に出会い、恋をしますが….。生きることの意味、誰かに愛されることの重みについて考えさせられます。読む人の涙を誘う、感動のストーリーです。

このあと どうしちゃおう

作: ヨシタケシンスケ
出版社: ブロンズ新社
本体価格: ¥1,400 +税

MOE絵本屋さん大賞2016にランクインした絵本。主人公の男の子は、 死んだおじいちゃんが書いた「このあと どうしちゃおう」ノートを発見します。そこには、「うまれかわったらなりたいもの」「意地悪なアイツはきっこんなじごくにいく」 といった死後へ思いが綴られていました。おじいちゃんのノートに触発されて、自分も死んだ後どうするかについて書こうとする男の子でしたが…。生と死について、ユーモアを交えながらも深く考えさせられるお話です。 

きょうはなんのひ?

作: 瀬田 貞二
絵: 林 明子
出版社: 福音館書店
本体価格: ¥1,200 +税

「きょうはなんのひだか、しってるの?しらなきゃかいだん三だんめ」お母さんが階段を探すと、そこには赤い紐で結ばれた手紙がありました。登校前にまみこが残した謎の言葉から、家のあちこちに仕掛けられた手紙をお母さんが探してゆくストーリー。最後には、まみこからの素敵なサプライズが用意されています。1979年初版ということもあり、小さい頃に読んだというお父さん・お母さんも多いのではないでしょうか。林明子さんの優しい絵を通して、今度は親の立場から、懐かしい気持ちで読むことができる作品です。

「絵本の人気ランキング12選!0歳~大人向けまで【2021年版】」まとめ

いかがでしたでしょうか。評価の高い絵本や、長く愛される絵本には、多くの人の心を揺さぶる力があります。 また、大人になって絵本を読み返すことで、あらためて物語の奥深さに気づくこともあります。人気の絵本をチェックして、ぜひ絵本を選ぶ際のヒントにしてください。