勉強しない・勉強嫌いな子供を導く!原因や今すぐ取り組める改善法

「つい勉強しなさい!と怒鳴ってしまう…」「受験生なのに勉強しない…」特に小学校高学年から高校生くらいまでのお子さんを持つ親御さんには、勉強しない子供の悩みは尽きません。ここでは勉強しない理由や原因を、子供だけでなく親にも焦点をあてて解説していきます。すぐに取り入れられる改善方法もご一読ください。

勉強しない子供のメカニズム!なぜしないのか原因と改善策

まずは子供が勉強しない理由を4つご紹介します。

勉強しない子供の理由①「勉強したいと思えない・必要性がわからない」

子供が勉強しない理由の一つ目は「勉強したいと思えない・必要性がわからない」です。「そもそもなんでそんな面倒なことをしないといけないの?」「楽しくないことをしたくない」という気持ちが働いています。もしかしたらみなさんが子供の頃も「勉強は面白くないもの」というイメージが染み付いているかもしれませんが、子供のためにそのイメージを一新して、「勉強の楽しさ」を伝えないといけません。
具体的には、「勉強した先にあるもの」を意識させることが効果的です。夢を見つけるサポートをしてあげてください。積極的に外の世界への関わりを増やしてあげます。興味や関心の世界を広げます。美術館や博物館、講演会やドキュメンタリー上映会へ訪れたり、親以外の大人とお話しさせたりするのも良い機会です。第三者との関わりや、その方からもらえる褒め言葉は、子供のモチベーション(内発的動機付け)にとても効果的です。その興味関心に向かう勉強は、将来の自分へ繋がっていると意識させることで、勉強への意味を見いだすことができます。
特に小学校中学年くらいの年連お子供には効果的です。また、年齢がより低い子供の方が効果は高いですが、中学生でもまだ間に合う方法と言えます。この興味関心を駆り立てる方法は、習い事への継続にも役立てることができます。ぜひ親子で積極的に新しい世界へお出かけする機会を増やしてみてください。

勉強しない子供の理由②「学校生活の中で疲れ切っている」

次は子供が学校生活に疲弊している場合。多感な時期に差しかかる子供は、体力だけでなく精神面でも疲れ切ってしまうことがあります。
体力的に疲れてしまい勉強することができない場合は、勉強する時間を工夫すると良いです。思い切って朝型にしてみましょう。朝一番で勉強する習慣をつけます。帰ってきたら宿題のみやらせます。気をつけるべきことは、宿題は提出日の朝にやらせないように気をつけてください。ギリギリに済ませば良いんだという習慣をつけさせてはいけません。
精神的に疲れてしまっている場合は、子供と向き合って話を聞いてあげてください。勉強どうこうという話の前に、もっと深い悩みを抱えているかもしれません。ストレスの原因を解決することを最優先に。大人でもストレスを抱えていると、うまく仕事ができないことはよくあります。どのように発散・消化するかを一緒にサポートしてあげましょう。

勉強しない子供の理由③「授業についていけない」

子供に勉強しない理由を問いかけた時に「だって授業がわからないんだもん」「難しい」という言葉が返ってきた場合、親御さんが一緒に勉強を見直してみてあげてください。時間を割いて、簡単な問題から付き合ってあげることで、子供の弱点が見えてくることがあります。「こんな問題は解けて当たり前」とは決して思わないで。もちろんそんな発言もしないでください。子供との信頼関係が崩れれば親子関係も崩れます。一歩一歩進めていき、適度に褒めて、達成感を味あわせてあげてください。「解けた!楽しい!」その気持ちが、次の授業へのモチベーションにつながります。根気よく。

勉強しない子供の理由④「勉強する習慣がない」

先ほどの「学校生活の中で疲れ切っている」に少し似ている部分がありますが、そもそも勉強する習慣がない子供には、親子で勉強する時間を設けてリズムを作ることが大切です。「じゃあ、○時まで勉強しようね」と約束しても、はじめの方は子供だけで勉強をやらせると、すぐに飽きてしまいます。約束した時間までは、勉強しやすい環境を整え、親も何かに没頭して勉強している姿勢を見せると効果的です。子供が勉強している横でテレビを見たりスマホをいじったりしていると、子供はその姿を見て「自分も楽しいことがしたい」と集中力を切らす原因となります。もちろん毎日勉強に付き合う必要はないので、家事をしつつ時には気にかけてあげて、一緒にリズムを作っていきましょう。

子供が勉強しない理由・原因は親にも?

ここまでは子供側の原因でしたが、ここからは親がしてはいけないNG行動について説明します。

勉強しない原因が親の場合①「勉強できない子と決めつける」

「うちの子は勉強ができなくて」「いつもテストで悪い点を取ってくるんです」「勉強嫌いでしないんです」こんな言葉をママ友や先生に、”子供の前で”話してはいませんか?子供も人間、そして親の言葉に敏感です。このような会話が多い場合、自己肯定感を下げ、「僕、私は勉強ができない子」と自分の評価を下げていきます。頭に擦り込まれた印象はなかなかクリアに戻すことは難しく、大人になるまでその印象が続くと大切な子供の将来を潰すことに変わりません。かといって、「あなたはできる子!」なんて過大評価な褒め方を求めているわけでもありません。ただ向き合って、話に耳を傾けながら、認めてあげる工程を大切にしましょう。

勉強しない原因が親の場合②「子供が勉強中に親はスマホやゲーム」

「勉強する習慣がない」という段落で述べたように、子供に勉強することを求めておいて親が横で娯楽に走るのは要注意です。特に勉強する習慣がない子供の場合は、親の様子を見て「こんな風に好きなことをして良いんだ」とオンオフを学ばずに育ちます。そうすると、勉強は苦痛なことに変わりなく、解答を写したり、カンニングをしたり、学ぶよりもとにかくその場をこなすことに集中します。勉強することになれたら子供部屋で勉強机に向かわせる、そのときなら親も自由にして大丈夫です。子供の目の前では娯楽のしすぎには要注意。

勉強しない原因が親の場合③「”勉強しなさい”を使う」

親が使う「子供が勉強したくなくなるフレーズ」というものがあります。強制感を含むものがこれに値します。代表的なのが「勉強しなさい」です。頭ごなしに強制感を持って叱ると、子供は反発心で歯向かってきます。感情的にいてはお互いに話が通じないのは大人でも同じこと。子供に対して、より具体的に、親として「何をどうしてほしいのか」、「現状どうなっているのか」を冷静に伝える方が、子供は親の意見を受け入れやすいです。「この状態をこのまま続けたらどんな怖いことがあるのか」「どんな良いことが待っているのか」を話し合う方が、子供としても納得して進めていけます。もちろん反抗期に差し掛かっている子供には一筋縄ではいきません。それでも感情で訴えることは無意味になることが多く、冷静に話すことをおすすめします。また、子供の話を頭ごなしに否定することは信頼感を失う原因となるので、基本的には認めていきながら方向性を導いていくのが理想です。コミュニケーションスキルやコーチングスキルなどが試されます。愛を持って、子供のことを思って、伝えていきましょう。

勉強しない子供へ親が今すぐできるアプローチ

今まで書いてきたこと以外に、親が「勉強しない子供」へ今すぐできるアプローチ方法をご紹介します。

ゲームやスマホとの付き合い方・ルール

勉強している子供の横で親がスマホなどを使用することをよくないと書きましたが、子供がスマホやゲームばかりになってしまっている場合はどうでしょうか。スマホ依存症やYouTubeばかりみたがる子供へは、しっかりとルール作りをしましょう。勉強した分、ゲームができるだとか、スマホを触れる時間は○時まで、などです。また、「あくまでスマホの契約者は親」ということを認識させ、ルールを破ったら触らせないということもしっかり覚えさせましょう。「定期的に親がスマホを確認する」というルールをつけると、トラブルを避けられたという経験談もあります。

子供の集中力とスケジュール管理をサポート

小学生も中学生も、まだ自分の判断力や時間などをコントロールできない未熟さがあります。早め早めから、親が一緒にスケジュール管理のサポートをしてあげましょう。スケジュール管理といっても、毎日○時までは勉強、というルーティンを決めたり、「習い事の大会がここだから、それまでにどんな練習をする?」などちょっとずつ達成できるような目標を書き出してみたり。テストや習い事などで結果がついてこなかったとしても、スケジュール管理を一緒にした分、頑張った過程が見えてくると思います。その場合は、励まし、褒めてあげて、次に活かせるように諭してあげましょう。

「勉強しない・勉強嫌いな子供を導く!原因や今すぐ取り組める改善法」まとめ

最後に、この記事でお伝えしたことについてまとめます。子供が勉強しない理由は「勉強したいと思えない・必要性がわからない」、「学校生活の中で疲れ切っている」、「授業についていけない」、「勉強する習慣がない」などが挙げられます。また「勉強できない子と決めつける」、「子供が勉強中に親はスマホやゲーム」、「”勉強しなさい”を使う」などの親の行動が原因となる場合もありますので要注意です。

子どもの性格は十人十色。試行錯誤はつきものですが、いろいろな工夫を凝らし、子どもにあった方法で努めましょう。今回ご紹介した内容が、少しでも子育てのお力になれれば幸いです。