国語が勉強できる本「にゃんこ大戦争でまなぶ!難しい言葉1000」

日常的にSNSやYouTubeを視聴している子ども達の発言は、大人からすると意味不明で、違和感が残ることも多いと思います。
様々な流行り言葉がある中で、我が子には正しい日本語をしっかりと身につけてほしいと感じませんか。

そこで今回紹介するのは、子どもに人気のある「にゃんこ大戦争」のキャラクターが登場する、言葉の学習本「にゃんこ大戦争でまなぶ!難しい言葉1000」です。

知らない言葉に出合えることで、いつものコミュニケーションがちょっと楽しくなる。
そんな素敵な本書の魅力を、実際に読んだ感想と併せてお伝えします。

にゃんこ大戦争でまなぶ!難しい言葉1000の概要

定価1,650円(税込)で販売されている本書は、小学生向けの学習参考本として、角川文庫から出版されています。
オンラインではAmazonに楽天ブックス、紀伊國屋書店にヨドバシカメラと、取り扱いも幅広く手軽に購入ができます。
A5版で全352ページと、ボリュームたっぷりの一冊です。

小学生には難しい言葉でも、知っておくとずっと役立つ1000語が厳選されています。
単語からはじまり、ことわざや慣用句、四字熟語など様々な言葉を網羅した一冊です。

にゃんこ大戦争でまなぶ!難しい言葉1000の特徴は?

難しい言葉を勉強するとなると、ちょっとハードルが高い…と思いますよね。
ですがこの本には、勉強と感じさせない楽しい工夫が詰まっているんです。

その特徴を、3つのポイントにまとめました。

①クイズ形式だからコツコツ取り組める

本書の言葉のレッスンは全153レッスン。
徐々にレベルアップをしていくわけですが、最初のうちはクイズ形式で、6択から正解を選ぶスタイルになっています。

“完成すると、ちょっぴり楽しい一言が味わえる”という、ユーモアを感じる“めあて”で学習を進めていきます。
そのページの答えは、次のレッスンページの下部に記載されています。

これは「解き終えたらすぐに確かめられる」という、学習意欲の継続に繋げるためのこだわりポイントだそうです。

②言葉にまつわるコラムは漫画感覚でサクサク読める

約10レッスンに1回のペースでコラムをはさんでおり、ブレイクタイムとして読むのにもぴったりな内容です。

大人でも知らないような、奥が深い言葉の世界のあれこれを、にゃんこ同士の対話を用いてコラムとして解説してくれます。
思わず「へぇ〜」と頷いてしまうような、難しい言葉や言い回しは、早速使ってみたくなります。

③面白さにこだわっているからこそ楽しさを感じられる

にゃんこのキャラクターが散りばめられているだけでも楽しめますが、そのほかにも楽しさを感じるポイントがあります。

例えば「かくれにゃんこを探せ!」というオマケで、ちょっとシュールなにゃんこキャラが本の中のどこかに隠れていて、それを見つけられるかというお楽しみ企画。
にゃんこキャラ好きであれば、目を光らせてページに見入ってしまいそうです。

また、難しい言葉を使った例文には、にゃんこらしい面白いギャグやツッコミの声が書かれており、隅々までに面白さや楽しさを感じます。

実際に読んでみた感想|大人目線で感じたメリット

普段から「どこからそんな意味不明な言葉を拾ってきた?」というくらい、よく分からない流行り言葉?を持ち帰って来る小5の我が子。
国語は“苦手・キライ・やりたくない”の三拍子であっても、言葉の吸収力はさすが今時の子だな…と感じています。

そんな我が子に本書を読んでもらい、その感想を紹介します。
同じようなお子さんを持つ保護者さんがいらっしゃれば、参考にしてみてくださいね。

第一声は「難しくて分からない」

にゃんこ大戦争はスマホゲームで遊んでいるところを見ていたので、キャラクター色が強いこの本を目にしたら、きっと興味を持ってくれるはずと机に置いておきました。

登場する一つひとつの言葉は、聞きなれないものが多く、いくらクイズ形式で6択問題とはいえ「難しくて分からない」の一言。
情報量が多いこともあり、国語苦手男子にとって一人で読み進めるには少し難題だと感じたので、1日に1レッスン分を親子で一緒に読み上げることから始めてみました。

小5の国語キライ男子の感想は?

「困ったときはとりあえず、心のまま『???』に踊る!」
『???』に当てはまる言葉は?
ア・一難去ってまた一難
イ・辛うじて
ウ・言い逃れる
エ・大胆
オ・顔が広い
カ・気が利く

この問題はウォーミングアップ問題ということもあり、絶対これ!という正解が分かるように易しくなっているんです。
正解はエの“大胆”であることはなんとなく分かるわけですが「大胆ってなんだろう?」が、簡単に説明されています。

「〇〇(長男)、この間のサッカーの試合のシュートは“大胆”だったよね」
「ママはけっこう“顔が広い”よね」
「あなたこそ、サッカーを通じて“顔が広く”なったんじゃない?」

意味が分かったら、会話の中で使ってみると面白いです。

「聞いたことはあるけれど、分からない言葉がたくさんあったのに、意味が分かると頭が良くなった気分!」

参考書や本の活字を見ただけで「分からない」と興味を閉ざす長男ですが、この本であれば楽しく実践しながら読み進められそうです。

にゃんこ大戦争でまなぶ!難しい言葉1000でコミュニケーションの輪を広げよう

対象年齢は小学生ですが、小学生にとっては難しいと感じる本書。

それでも楽しく読み進められるのは、言葉が持つ楽しさだったり、理解できる喜びを感じさせてくれる工夫が詰まっているからだと思います。
にゃんこ大戦争が大好きなお子さんはもちろんですが、我が家の長男のように、国語が苦手なお子さんにあえて読んでほしい一冊です。

ふりがな付きなので、低学年や漢字の読みに難しさを感じていても安心。

言葉への興味・関心を高められ、コミュニケーションがもっと楽しくなっていきますよ。
中学受験対策にもおすすめされているので、小学生のお子さんがいらっしゃる方はぜひ、手に取ってみてくださいね。