小学校では、2020年度から新学習指導要領により英語が必修科目となりました。
「学校の授業だけではなく自宅でも英語に楽しくふれられたら!」
そう思っていらっしゃる親御さんも多いのではないでしょうか。
小1娘、小3・小6の息子をもつ私もそのひとりです。
この記事でご紹介するのは、自宅でも英語にふれる機会を作りたいという思いを叶えられるカードゲームです。
わが家で試した感想をお伝えしていきます。
楽しく英語にふれられる! カードならべゲーム「英語でブンツクル」とは?
「まなびGames」シリーズのうちのひとつ
Gakkenの学習参考書編集部から生まれた「まなびGames」は、「あそび」が「まなび」になるをコンセプトにつくられているボードゲームシリーズです。「英語でブンツクル」の他に、算数かるたの「シロック」、九九トランプの「ククップ」もあります。
特長
遊びの中で単語カードを選んだり、カードをならべて文をつくったりすることで、いつの間にか単語と語順が身についてしまうというカードゲームです。
商品概要
発行所:株式会社Gakken
価格:Amazon1,760円(税込)
発売日:2022/11/3
内容物:
・人カード14枚
・動きカード28枚
・物カード42枚
・場所カード14枚
・ジョーカー1枚
・ルールブック
対象年齢:6歳から
6種類の遊び方
遊び方は「英単語かるた」「英文神経衰弱」「英文スピードシャウト」「いいね!文づくり」「英文ババ抜き」「英文かるた」の6種類。
ルールブックを読むと詳しい遊び方を知ることができます。「英文スピードシャウト」と「いいね!文づくり」は、「まなびGames」シリーズの公式サイトにアクセスすれば、遊び方動画も公開されています。
準備①まずは音声を聞いて、英語の音に慣れよう
「英語でブンツクル」では、はじめて英語にふれる方には、まず音声を聞いて英語の音に慣れ親しむことをすすめています。ルールブックに記載されているQRコードやURLから「ブンツクル音声サイト」にアクセスすれば音声を聞くことができます。(単語の指定は不可)
無料アプリ「my-oto-mo(マイオトモ)」では、聞きたい単語を選ぶことも可能です。
(通信料は利用者が負担、パソコンからは使用不可)
準備②文をつくる練習をしてみよう
カードは①「人」②「動き」③「物」④「場所」の4種類です。①から順にならべていくだけで文が簡単に完成する仕組みになっています。小1娘と小3息子は初めて日本語と英語の語順が違うことに気づき、驚いていました。
つくれる文は23万通り!
「英語でブンツクル」の発行所、株式会社Gakkenの公式ブログによると、つくれる文はなんと23万通りになるのだとか。遊んでいるうちにさまざまな文章にふれ、多様な表現を覚えられるようになっています。
3人で「英単語かるた」に挑戦
わが家ではネイティブの発音を聞いて覚えてほしかったので、前述の「ブンツクル音声サイト」を活用しました。(その場のカードを見て、読むことも可能)
ルールは、まず「人」「動き」「物」カードを表向きにしてならべ、流れた音声のカードを早い者がちで取っていくというもの。カードを取る時は、英語を発音することが条件です。音声が終了したら、手元のカードで文をつくって発表タイムに!文を組み立てられたカードは1枚2点、余ったカードは1枚1点で数えていきます。
わが家では「場所」カードを14枚追加する「拡張ルール」に挑戦。
やり方は基本ルールと変わりませんが、ゲームに登場する単語がぐっと増えるので、より英語の勉強になるように思います。
子どもたちにとっては、現実ではありえない、おかしな意味になった文がおもしろかったようです。
「My grandparents hold the socks in the sea.」
訳:私の祖父母は海の中でそのくつ下を手に持つ
「My parents made bananas in the classroom.」
訳:私の両親は教室でバナナをつくった
このユニークでハチャメチャな文が、子どもたちの心を掴み、一気に英語の世界にひき込んでくれました。「こんな文ができたよ。」「もっと他の文もつくってみたい」などと、わくわくしながら取り組むことで、いつの間にか学びにつながっている、それがこのゲームの魅力です。
脳がプチパニック!?「英文神経衰弱」
ほかの遊び方にも挑戦します。「英文神経衰弱」は、裏向きにならべたカードをじゃんけんで勝った人から3枚ずつめくり、その英語を発音します。めくったカードで文をつくれたら、英文を声に出して読み、そのカードをゲット!文にならなければ、めくったカードを裏向きに戻します。獲得した枚数を競っていくゲームです。
「場所」カードを追加する拡張ルールにチャレンジ
「場所」カードを追加することで、14枚×4種類=56枚を使うことになります。
目の前に置かれた大量のカードは、どこをめくったか覚えるのが難しく、3人ともプチパニックに!
慣れるまでカードの枚数を半分程度に減らしてチャレンジすることをおすすめします。
小6息子が勝利!
どのゲームも英語にふれている時間の長い小6の息子が有利だと感じましたが、慣れていけば低学年の子どもでも対等に戦えるようになりました。英語がわからない小1娘にとっても、最初に文をつくる練習をしていたので、楽しく参加できていました。
おすすめの活用法
英検対策に
「人」「物」カードは基本的な内容のものが多いですが、「動き」「場所」カードは前置詞とセットで書かれていたり、「動き」カードに関しては過去形になっていたりするので、自然と使える表現をマスターできます。(例:walk with、look for、near the river、madeなど)
過去に英検を受験している小6の息子は、文の語順の勉強に苦戦していましたが、このカードゲームを通じて、感覚で語順が身につきます。今後の英検対策にも十分役立つと感じました。
長期休暇に
親のサポートがなくても子どもたちだけで楽しく遊べるのも、親にとってありがたいポイントです。時間に余裕のある夏休みなどに取り組めば、英語力アップの助けになってくれそうです。
大人も発音の見直しや文章をつくる練習にもなるので、ぜひ家族で遊んでみてください。