偉人を覚えるなら「日本の歴史ゲーム」!すごろくで社会の勉強を

娘は小学6年生。社会では歴史の勉強が始まりました。

「嫌だなあ……」と、既に苦手意識を持っている様子ですが、歴史の勉強は始まったばかりで、先はまだ長いです。

好きにはなれなくても、せめて嫌悪感はなくしてほしい。そう思い、見つけたのが、こちらのボードゲームです。

るるぶ 偉人カードで遊ぶ 日本の歴史ゲーム

「るるぶ 偉人カードで遊ぶ 日本の歴史ゲーム」は、ライフスタイルメディア編集部より発売されており、2,200円でamazon等で購入出来ます。

コンパクトな箱に入っていますが、ゲームボードはしっかりとした厚みがあり、偉人カード、コマ、サイコロ2つ。更に歴史年表ポスター付きです。

遊び方は6種類!

遊び方は以下の6つ。6種類もの遊び方ができるのが、飽きずに遊べそうです。

偉人カードあつめゲーム

旧石器時代から現代まで、時代の流れに沿ってすごろくを楽しみながら、偉人カードをなるべく多く集めていくゲームです。

日本一周!歴史の舞台めぐり

47都道府県の歴史的な名所をめぐるすごろくです。旅気分に浸りながら、日本の各地にどんな歴史的背景があったかを学べます。

歴史人物カルタ

小学校で習う42人の偉人を中心にした人物カルタです。

偉人カード将棋

偉人カードを使って簡易版の将棋遊びが出来ます。

歴史人物ポーカー

偉人カードを使ったポーカーです。手札の偉人たちを時代ごとに組み合わせて遊びます。

歴史クイズゲーム

カードに書かれた情報を元にクイズを出題します。クイズに答えながら、偉人の基本情報を覚えられます。

歴史の流れと偉人を覚える

まずは、メインのゲームともいえる「偉人カードあつめゲーム」からやってみることにしました。

旧石器時代~令和まで・時代の大まかな流れ

このゲームの特徴は、時代の流れと偉人の名前を同時進行で、しかも楽しみながら学べることではないでしょうか。

スタートの旧石器時代からサイコロを振ってコマを進め、止まったマスの指示に従うのは一般的なすごろく同様です。偉人マスに止まると、偉人カードをもらえます。

「あ、東大寺大仏造立は知ってる!」と言いながら、娘は「行基」の偉人カードをもらっていました。

授業での復習もしながらこれからの予習も出来そうで、このゲームをするにはぴったりの年齢だったかなと思いました。

とはいえ、もし小さな弟や妹がいても、サイコロを振ってコマを進めるというスゴロクとして、年齢層関係なく楽しめるのではないかと思います。

時代の流れに沿って偉人たちを覚える

672年壬申の乱、1156年保元の乱、1600年関ケ原の戦い、歴史にはご存じのように乱、戦、など色々な事件があります。

そんなマスに止まると、ジャンケンをする指示がでます。せっかく集めた偉人カードを渡さなければならなくなったり、逆にもらえたりもします。

「1333年、鎌倉幕府が滅びた時には、持っているカードを全部失う!」

娘はかなりたくさんカードを集めていたのに、このマスに止まってしまいました。落胆しながら場にカードを返しました。そんな下剋上が叶うマスがあるのも、このゲームの楽しさかなと思います。

歴史の舞台めぐりで歴史背景を学ぶ

偉人カードあつめゲームが終わっても、ボードをひっくり返すと、また別のすごろくで遊べます。

先ほどのゲームは歴史の流れの順に進みましたが、こちらのすごろくは、スタートは北海道、ゴールは沖縄で、日本国内をめぐります。

日本各地のお城や神社、遺跡を学べる

もちろん、このすごろく内で紹介されているのは、歴史の舞台の一部分かと思います。それでも、こんなに日本にはたくさんの歴史の舞台があるのかと思わせられました。

マスの目もかなり多いので、サイコロ1つ、もしくは2つで進むかを最初に決めます。

今回はサイコロ2つで遊んでみたので、目の出方によってはいっきに10マス進むことも出来ます。

「日光東照宮、徳川家康がまつられているよ。徳川家の本拠地・江戸城へワープ!」と、娘は読みながら、どんどん先へ進みます。

遊び心も忘れずに

マスにとまって、その箇所を読んでいるだけで勉強になりそうですが、ほかにも楽しみ方があります。

例えば、阿波踊りのマスに止まった娘。

このマスに止まると、「ゲーム参加者全員、阿波踊りをしながら、ボードの周りを一周する……!?」

「阿波踊りって何!?」と、娘。私ももちろん、踊ったことなど一度もありません。

そのままなかったことにして、続けてゲームをしようとしましたが、そこは譲らない娘。よくわからない踊りを踊って、大笑いになりました。

やっと笑いがおさまって、ゲームを再開したのに、私までその後、同じマスに止まってしまい、また阿波踊りをする羽目に……もう笑いがとまりませんでした。

真面目なだけだと、すぐに子どもは飽きてしまいそうですが、楽しめる工夫が散りばめられています。ほかにもまだ止まっていない楽しいマスがあるかもしれません。再度挑戦して体験したいと思います。

偉人と時代をセットで覚える

もう一つ、娘がとても気に入ったゲームが歴史人物ポーカーです。

トランプのポーカーとほとんどルールは同じなのですが、ワンペアやツーペア、スリーカードは、時代ごとにカードを集めます。また、ウーマンフラッシュという女性の偉人ばかりを集める独自のルールもありました。

どの時代に活躍したかを覚えることは歴史の学習でも重要なこと。ゲームを通じて覚えられるのは面白いなと思いました。

カードには時代が書かれ、それぞれ色分けもされているので、偉人の活躍した時代をまだ覚えていなくても楽しめます。

歴史に対する苦手意識を払拭!

偉人カードにはかわいいイラストも描かれており、親しみが持てます。

また、カルタの読み札の裏にはその人物に関する時代や出来事、どういった人物かも詳しく書かれており、それを使ってクイズの出題も可能です。

歴史年表ポスターは貼っておくだけでなく、裏には将棋をするためのマスが書かれているので、偉人カードで将棋も出来ます。

固いイメージの歴史も、様々な遊びを通して身近に感じられるようになるのではないでしょうか。

娘も、「卑弥呼かわいい」と言いながら遊んでいたので、歴史に対する苦手意識が少しでも薄れてくれればと思います。

知らなかった歴史や人物像等が学べ、大人にとっても有意義なゲームでした。親子で一緒に歴史にもっと興味を持てれば、それが苦手を克服する一番の近道となりそうな気がしています。