ゲラゲラ笑えて科学の勉強にもなる本「つかめ!理科ダマン1」

『つかめ!理科ダマン1「科学のキホン」が身につく編』は韓国発、2009年からウェブコミックとして連載がスタートした単行本です。

変わり者で科学に関して天才的な知識を持つ大学生・シンとその家族のやりとりが笑いを誘い、楽しみながら科学のキホンを勉強できます。

Amazon「絵本・児童書の理科」「生物学(本)」「原子・素粒子物理学」の売れ筋ランキング1位!本の帯に書いてある「ゲラゲラ笑って、理科が学べる!」は果たして本当なのか。さっそく親子で読んでみることにしました。

つかめ!理科ダマン 1 「科学のキホン」が身につく編
created by Rinker

『つかめ!理科ダマン 1 「科学のキホン」が身につく編』とは

著者:シン・テフン(原作)ナ・スンフン(漫画)
訳者:呉 華順
発行者:鉃尾周一
発行所:株式会社マガジンハウス
印刷・製本所:三松堂株式会社
単行本(ソフトカバー):192ページ
寸法:1.5 x 16.8 x 22.6 cm
発行日:2021/8/5
価格:1,300円(税込)

2021年10月7日に『つかめ!理科ダマン 2 みんなが恐竜に夢中!編』、2023年4月27日には最新刊『つかめ!理科ダマン 3 科学でナゾを解き明かせ!編』が発売されています。

マガジンハウス書籍販売部のサイトによると2023年5月26日時点で累計130万部を突破、理科ダマンの公式Twitter(@rikadaman)もできたそうです。

身近な理科の疑問がどんどん解決!

「月ってどうして形が変わるの?」
「おならってどうしてくさいの?」
「夢ってどうして見るの?」
「カエルが冬みんするわけは?」
「カミナリがジグザグに光るわけは?」
「宇宙人って本当にいるの?」
「太陽って何でできてるの?」…..etc.

全部で24の理科の原理を、コミカルな漫画で分かりやすく教えてくれています。

参考書のように堅苦しいこともなく、小6の息子は「これ面白いね!すごく分かりやすいし、漫画のイラストがかわっててウケる。」と一気に完読。あっという間に「つかめ!理科ダマン」シリーズの虜になっていました。

「つかめ!理科の常識」はしっかり読もう

漫画にすぐハマったわが家の3人の子どもたち。ただあとで確認してみると、漫画はくまなく読んだものの、ストーリーの終わりに書かれている「つかめ!理科の常識」という解説を読み飛ばしていたことが発覚しました。漫画の内容は説明できるけれど、結局何を学んだのかを分かっていないことも…。

この本の中では、漫画はトピックに興味を持たせる導入のような役割になっていることも多く、解説を読まないと理科の知識に結びつかないことも多いと感じました。そこは大人の声がけがあるとより深い理解につながると思いました。

小6男子 ここがお気に入り

ほぼ毎日雨!世界一湿気の多いところに除湿器?!

主人公のシンのパパが勤める会社は業績不振に悩んでいます。

そこで強力な除湿器を開発して、世界一ムシムシしているインドのメガラヤ州をサラサラにできれば、業績も回復、社員たちもリストラされなくてすむだろうということに。
インドに1人だけ送り込まれたパパの奮闘する姿が面白おかしく描かれています。息子はこの奇想天外な展開を気に入ったようで、弟や妹にも読んであげていました。

世界一乾燥しているところには加湿器の登場

「インドのメガラヤ州というところがムシムシしているなら、世界で一番カラカラなところってどこ?」「400年雨が降らなかったところがチリのアタカマ砂漠だって。一番乾燥しているらしいけど、そもそもチリってどこ??」と興味がどんどんわいてきているようでした。

シンのパパはというと…今度は砂漠へ。見事、加湿器で渇きを潤すことに成功します。その潤いでまわりにジャングルができてしまうという現実離れした展開に子どもたちがまたゲラゲラ笑っていました。

つかめ!理科ダマン 1 「科学のキホン」が身につく編
created by Rinker

寝かしつけでも活躍!

独特な登場人物たちのキャラクターと、インパクトのあるイラストが目をひくので、寝かしつけの読み聞かせタイムがとても楽しいものになりました。

小3・小6の息子は「面白いことは自分で読んで伝えたい!」と思ったらしく、珍しく率先して読んでくれました。小1の娘にとっては内容が少し難しかったらしく、兄たちが楽しく読んでくれているそばで、すぐ眠りについていきました。

「ゲラゲラ笑って、理科が学べる」は本当だった!

3人の子どもたちが読んでみた率直な感想は、笑いながらも内容をしっかり理解できるのは小学校中学年くらいからだと感じました。ただ未就学児や小学校低学年でも平仮名が読めれば、漫画は十分楽しめます。

小さな子どもたちには、科学の世界に興味を持ってもらえるきっかけになる本であり、理科の授業が始まる小学校中学年以降の子どもたちには、楽しく学べるテキスト的存在にもなり得ると感じました。

親子で一緒に笑える「つかめ!理科ダマン」シリーズ。理科の頼れるバイブルになること間違いなしです!ぜひ家族のみなさんで読んでみてくださいね。

つかめ!理科ダマン 1 「科学のキホン」が身につく編
created by Rinker