何かに熱中する素晴らしさと楽しさを知って欲しい!「はじめアルゴリズム」

「子どもたちにどうにか算数に親しんで欲しい」と毎日のように教材やマンガ、ゲームを探しております。そんな中で出会ったマンガが「はじめアルゴリズム」です。「はじめアルゴリズム」は算数への興味関心の入り口になってくれればと手に取ったのですが、親の私が大興奮。さっそく「はじめアルゴリズム」の概要と魅力をご紹介します。子どもにとっての「学び」についてもまとめてありますので、ぜひご一読ください。

はじめアルゴリズムの連載雑誌、購入方法や対象年齢は?

「はじめアルゴリズム」の作者や連載雑誌、購入方法、対象年齢をまとめておきます。

タイトルはじめアルゴリズム
作者三原和人
出版社講談社
掲載雑誌週刊モーニング
既刊数10巻 完結済み
購入先Amazonや書店など
価格770円

「はじめアルゴリズム」が連載されていたのは週刊モーニング。週刊モーニングといえば「島耕作」や「バガボンド」、「きのう何食べた?」「コウノドリ」「クッキングパパ」などが連載されている青年向け週刊雑誌です。

青年誌に掲載されているマンガを小学生に読ませても大丈夫?と不安になりますが、私が読む限り「はじめアルゴリズム」は小学生に見せたくない表現や文言は見当たりません。ただし難読漢字以外はルビが振られていないので、小学3年生以上なら読めるかなという印象。

ちなみに「はじめアルゴリズム」は日本財団が選出している「これも学習マンガだ!〜世界発見プロジェクト〜全250作品リスト」に「小学生からOK(※あくまで委員会の判断による目安となります)」としてリストアップされています。自己責任ではありますが小学生でも楽しめるのではないかと感じました。

「はじめアルゴリズム」のあらすじと学べること

「はじめアルゴリズム」は数学者の老人内田氏と、溢れんばかりの数学の才能を有した小学生ハジメが出会うことで始まる物語です。数学者として先がないと人生を諦めている内田氏は、天才少年ハジメと出会うことで人生がみなぎり、また師を持たないハジメが内田氏と出会うことで数学のおもしろさにますますのめりこむ……といった様子でストーリーは進みます。

マンガ内に数学のお話は登場するものの、数式や定理の説明はほとんどありません。数学者の名前や数式、定理の名前が登場する程度で、数学が苦手な方でもストレスゼロ。

ここまで読むと「数学や算数のためになる?」と不安になりますよね。私もそう思ったのですが、大丈夫!「はじめアルゴリズム」は算数や数学への興味の入り口には十分になり得ます。でもそれよりも魅力的なのが「才能がある変わった人たちへの憧れ」や「ひとつのことにのめり込む素晴らしさの理解」にあると感じました。

数学者の内田氏も、ハジメも数学に魅せられ世界を数学で読み解く人たち。ハジメのライバルであるテジマも同じです。そういった才能溢れる抜きん出ている人を見ていると、「私も頑張ろう」という気持ちになれます。それから「変わっててもいいんだ」と感じるようにもなります。

発達娘の小4長女はこの先、変わり者と言われる日が来るかもしれません。長女と同じような、いやもっと変わった人と出会うかも知れません。そのときに「はじめアルゴリズム」に登場するような愛すべき人たちを思い出してくれると嬉しいなと思います。だから小4長女にとって、このマンガは算数や数学への興味の入り口であるとともに、「いつか困ったとき、悩んだときに思い出す心の支えになる1冊」になると感じました。

「はじめアルゴリズム」を読んだ長女の感想「よくわかんないけどハジメくんすごっ!」

マンガが大好きな長女は、どんなマンガでも拒否することはありません。「はじめアルゴリズム」を算数のマンガだよと渡したところすぐさま手に取りソファへ一直線。読みながら「へえええ」と驚いている様子でした。何がびっくりしたの?と尋ねると「雲の動きや枝の分かれ方も算数にできるんだね!」とのこと。

算数や数学が想像している以上に生活に密着しているんだと実感できた様子でした。そして読後の感想は「ハジメくん天才だね!すごっ!」。Dr.STONEにも天才少年千空が登場しますし、本作にもハジメくんが登場。どうやら長女は天才キャラが好きなようです。算数や数学を「はじめアルゴリズム」で学ぶことはありませんが、興味関心の第一歩にはぴったりだったなと感じました。

「はじめアルゴリズム」のまとめ

はじめアルゴリズムは、数学の天才たちが織りなす物語。天才達の才能に驚き、笑い、わくわくするストーリーです。才能があること、また熱中できるものがあることを素晴らしいと感じる心が育つ作品だなと感じました。また自分自身が変わっている発達グレーの子どもにとっては、バイブルになるようなストーリーにも思えます。変わっていても大丈夫!と思えそうです。お子さんだけでなく、保護者の方にもオススメできる1冊ですよ。