社会の勉強に繋がる知育玩具「こども六法すごろく」で法律を学ぼう

私たちの日常生活において、一般的に適用される「法律」は、大人であっても難解で、理解するのは大変です。

そんな法律を、子ども向けに楽しく学べるのが「こども六法すごろく」です。

法律は、覚えておくことで一生役に立ち、いざという時に自分を守ってくれる存在です。

今回は実際に親子で遊んだ感想も含め、こども六法すごろくのおすすめポイントを紹介します。

学びながら遊べるボードゲームをお探しの方はぜひ、参考にしてみてください。

こども六法すごろくの基本情報

販売元は、様々な学習書籍や教材・玩具を取り扱う、幻冬舎です。

価格は2,420円(税込)で、インターネットではAmazon・セブンネットショッピング・楽天ブックスなどから購入できます。

実はこの商品、子ども向けの法律書「こども六法」のボードゲーム版。

子どものときから、やってはいけないことの線引きをきちんと理解すること。

また、もし自分が犯罪の被害にあってしまったら現状を正しく理解し、適切な対応が取れるようにという願いで制作されたといいます。

非常に難解な法律を、イラスト付きで誰でも楽しみながら理解に繋げてくれます。

対象年齢は6歳から大人まで、家族間のコミュニケーションツールとしても取り入れたいボードゲームです。

法律を楽しく学べるポイント

「子どもが法律を学ぶなんてできるのかな」

そう感じる方もいるかと思います。

ここでは、日本国憲法・刑法・民法・商法・刑事訴訟法・民事訴訟法の6つの法律を中心に学べる、こども六法すごろくを楽しく学べるポイントについて解説します。

遊び感覚を大事するボードゲーム方式

年齢問わずに遊べるすごろく方式になっているのが、本商品の特徴です。

「大人のふりをしてネットショッピングをしたら、親に怒られた。この買い物はキャンセルできないんだって→4マスもどる」

このように、法律に触れた内容のマスが散りばめられている、ファーストステップすごろくが付属されています。

遊びながら、知らないことをインプットできるのがいいですね。

ファーストステップに慣れてきた後は、メインのすごろくに進みます。

“誰でも分かる”にフォーカスした内容

メインのすごろくには、クイズやイベントのマスが多数あり、その目に止まるとそれぞれのカードを引くことができます。

例えば「友達から借りたゲームソフトを20年返さなかったら、自分のものになる」

答えは×ですが、どうしてそうなるの?ということが、解説ガイドで分かりやすく記載されています。

法律で決まっている“やってはいけないこと、知っておきたいこと”が誰でも分かるような工夫が凝らされています。

また「法改正ディスカッション」や「富の再分配」というネーミングで、ゲームにワクワクをプラスするイベントマスも用意されています。

考えることを促し「なるほど」が生まれる

すごろく内で登場するクイズでは、家族で一緒に考えたい内容が揃っています。

「保護者が子どもが生きていくための世話をしないことは、相手を傷つけたり、物を奪っているわけではないので“犯罪”にはならない」

「友達から消しゴムを貸してもらったとき、何も言わずに別の友達に貸してもいい」

子どもであれば、判断に迷う内容ではないでしょうか。

正解でないとしても、どうしてそのように考えたか、本当は何が正しいかを大人も交えて考えていけるのが理想的です。

納得した上で正しい知識を身につけ、違うパターンだった時にはどう考えるかを促しながら、子どもの理解を進めていけます。

小学生と一緒に遊んで感じたメリット

小学五年生・三年生の兄弟と母の三人で、本商品を使って遊んでみました。

遊び慣れているボードゲームですが、あえて“法律”の名前は出さずにチャレンジ!

クイズカードに記載されている問題の難易度は、3段階になっています。

難易度マックスだと「民法には契約の種類によっていろいろな決まりがあり、必ず法律通りの形や内容の契約をしなければならない」のようにかなり難しくなるため、今回は難易度3のカードは引き抜きました。

学校や日常生活の中で起こる事柄が多いので、子ども達もイメージしやすいです。

六法のクイズのほかに“いじめ防止対策推進法”のクイズカードが含まれており、学校生活を送る上では覚えてほしい内容が詰まっています。

「いじめは学校で起こることなので、保護者がいじめの解決に向けて何かをする義務はない」

最初は二人とも〇と答えました。

「だって、学校のことだから先生がやるんだよ」

『じゃあ、あなたが学校でいじめられたとしても、ママは何もせずに学校に送り出してもいいのかな』

いじめの予防や解決に向けた対応は、学校と保護者が協力して取り組まなければいけないこと。

「じゃあ、友達がいじめられていたら、僕たちは何をしてあげればいいんだろう」

一つのクイズテーマでも、このように話が広がっていきます。

こども六法すごろくを通して、私たちの生活の中で法律で決められたルールについて考えることを、家族で共有できるのが大きなメリットだと感じました。

単に知識を問うのではなく、法的なものの考え方に触れられ、法律が身近にあるものだと気づきを与えてくれます。

こども六法すごろくで一生役に立つ知識が身に付く

法律を楽しく学べるボードゲーム・こども六法すごろくを紹介しました。

私たちが暮らす社会の中で、いざという時に身を守ってくれる法律を、シンプルに面白さも加えながらすごろくを通じて勉強できる知育玩具です。

ひとつのテーマに沿って考え、解決しようとする思考力が育まれ、やってはいけないことを認知することにも繋がっていきます。

いつものゲームや遊びもいいですが、こども六法すごろくは、家族で話をしながら取り組みたいボードゲームだと感じます。

家庭でのコミュニケーションツールとしてもぜひ、こども六法すごろくを活用してみてください。