「有名すぎる文学作品をだいたい10ページのマンガで読む。」で本好きになって欲しい!

本好きだからこそ文系科目が好きになった私は、子どもたちにも本を好きになって欲しいと、長女が0歳児の頃から絵本を多数取り揃えていました。すると長女は読み聞かせはせがむもののそれほど本好きにはならず、次女だけが絵本大好きな読書娘に育ちました。

同じ環境なのに不思議です。そこで長女にも本好きになって欲しいと文学作品を要約したマンガを導入することに。さっそく「有名すぎる文学作品をだいたい10ページのマンガで読む。」(以下、有名すぎる文学作品をだいたい10ページ)の概要や長女の反応をお届けします。

「有名すぎる文学作品をだいたい10ページ」の作者と購入先

同書の著者はドリヤス工場さん。ドリヤス工場さんはゲゲゲの鬼太郎で有名な水木しげるさんにそっくりな画風の漫画家さんです。ドリヤス工場さんの代表作は今回ご紹介する「有名すぎる文学作品をだいたい10ページのマンガで読む」。テレビ番組でも取り上げられるなどして大ヒットを記録しています。

同書の購入先と価格は以下の通りです。

購入先:Amazon
価格:660円、Kindle版は627円
出版社:リイド社

「有名すぎる文学作品をだいたい10ページ」の概要と対象年齢

続いて同書の概要と対象年齢について解説します。

「有名すぎる文学作品をだいたい10ページ」は有名文学作品の要約マンガ

「有名すぎる文学作品をだいたい10ページ」は有名な文学作品を10ページ前後のマンガで要約したものです。収録されている作品は以下の通り。

作者名作品名
太宰治人間失格
中島敦山月記
梶井基次郎檸檬
森鴎外舞姫
坂口安吾桜の森の満開の下
フランツカフカ変身
宮沢賢治注文の多い料理店
永井荷風濹東綺譚
泉鏡花高野聖
夏目漱石三四郎
アンデルセン雪の女王
芥川龍之介羅生門
田山花袋蒲団
幸田露伴五重塔
新美南吉ごん狐
樋口一葉たけくらべ
魯迅阿Q正伝
伊藤左千夫野菊の墓
トルストイイワンのばか
エドガー・アラン・ポーモルグ街の殺人
菊池寛恩讐の彼方に
二葉亭四迷浮雲
グリム兄弟 ラプンツェル
夢野久作ドグラ・マグラ
堀辰雄風立ちぬ

たった1冊で25作の名作のあらすじを把握できますね。

ただし、「10ページで作品のすべてを理解できる」とは考えない方がよいです。そもそも作品自体が、本物を読んでもわかりにくいものもあります。「ごん狐」や「注文の多い料理店」といった原作自体がコンパクトなものは理解が容易です。一方で「ドグラ・マグラ」は原作からの引用も多く大人でも読後に疑問が残ります。

あくまでも「要約されたもの」と理解して読むとよいでしょう。

「有名すぎる文学作品をだいたい10ページ」は何歳から読める?

全体的に小学生に向いていない作品が多い傾向です。ですが作品によっては小学校低学年でも読めるかと思います。

「ごん狐」

「注文の多い料理店」

「雪の女王」

ただし上記の作品でも漢字にルビが振っていないため、漢字をある程度読める子でなければ1人で読むことは難しいでしょう。

また他の作品には以下のような小学生が読めない漢字が多用されています。

僅か

綺麗

駄目

往って

境涯

蒲団

奔放

さらに性的な表現がある「人間失格」のような作品もありますので、小学生には要注意。小学校高学年から中学生程度であれば、読んでも問題がないと感じました。

小学校高学年〜高校生の国語や現代国語では「羅生門」や「檸檬」、「たけくらべ」「山月記」が登場することも多く、話の流れを掴む導入として、「有名すぎる文学作品をだいたい10ページ」は適しているといえるでしょう。

小4長女が「ごん狐」を読んだ感想「ごん!!!!」

先ほどお話ししたように、漢字が多く子どもには不適切な描写が散見される本書をまるごと子どもに読ませるわけにはいかないため、「ごん狐」だけ長女に読んでもらうことにしました。

ご存知の方も多いかも知れませんが、ごん狐のあらすじは以下の通りです。

「いたずら狐のごんが、いたずらをした人間に罪滅ぼしで食べ物等をプレゼントしていたら、いたずらをしていると勘違いされて銃殺された」

長女は読み終わった瞬間に「ごんかわいそう!!!!」と悲しそうな顔をしていました。あらすじを理解しているかどうかを確かめるためにあらすじを質問してみたところ、以下のように答えてくれました。長女が話した内容をそのまま書き起こしているので、読みにくい点はご容赦ください。

「狐が魚を捕る人を見て、いたずらして魚やうなぎを池に返したら、その人の奧さんが死んだ。その恩返しのために鰯を4つ家に放り投げたんだけど、そのせいで盗人に勘違いされて主人公が殴られた。それはやばいと思って、ごん狐は松茸2,3本や栗を持って行った。しばらくして主人公が家の中にいるごん狐を見つけて鉄砲で撃っちゃった」

細かい部分に目をつぶれば、ごん狐のあらすじは大まかながら理解できているようです。「有名すぎる文学作品をだいたい10ページ」は子どもでも、作品によってはあらすじを理解できるマンガといえそうです。

ちなみに読み終わった後に「ゲゲゲの鬼太郎の画風に似てるね」と首を傾げていました(笑)。最近のゲゲゲ鬼太郎しか知らない長女でも、水木しげる先生の画風はわかるようでした。

「有名すぎる文学作品をだいたい10ページ」のまとめ

「有名すぎる文学作品をだいたい10ページ」」は振り仮名が振られていない漢字が多いことや、性的なシーンがあることから、小学生低学年にはそのまま渡すことはできません。

ですが教科書に文学作品が多く登場するようになり、小学校高学年から高校生まで幅広い年代の子どもが楽しめそうだと感じました。私も「あのシーンはこうやって再現したんだ!」という新鮮さを持って楽しめましたよ。