「こどもの計算ミスを減らすにはどうしたらいいの?」
そう悩む保護者の方も多いのではないでしょうか。
わが家の小2と小5の息子たちも算数自体は苦手ではないものの、計算ミスがなかなか直らないのが悩みでした。以前、百マス計算に挑戦してみたものの、ひたすら解くという単調な作業に飽きてしまい、続けることができませんでした。
それならばパズル感覚でできる「ロジ算シリーズ」がいいのではと思い、親子で挑戦してみることに!取り組んだ結果などをお伝えしていきます。
ロジ算シリーズとは
あらかじめ記載されているかけ算やたし算の合計をヒントに、太枠のマスに数字を入れていくのが「ロジ算シリーズ」の特徴です。カードゲームやオリジナル教材玩具を制作販売しているDekanga(デカンガ)に掲載されていて、登録不要、無料で問題を解くことができます。
Dekangaを設立した戸塚博之氏が代表を務めるプラス学習舎の作業スタッフ、岡田侑一氏が問題を作成しています。種類は4種類、1つずつ紹介していきます。
1.いつものロジ算
- たし算、かけ算ともに3パターンずつ(9マス、16マス、25マス)
- 16マス、25マスは繰り上がりのたし算が練習できる。
- 25マスのかけ算は大人でも難しい問題あり。
ルール:
- 太枠の外に書かれている答えをヒントに、たて、よこ、ななめに数字を入れる。
- 太枠のマスの個数に合わせて数字を入れる。(例えば太枠のマスが3つの場合、1~3の数字をひとつずつ入れる。)
2.同じ数編
- たし算のみ、2パターン(9マス、16マス)
- 繰り上がりのたし算が練習できる。
- 解きやすく、初心者におすすめ
ルール:
- 太枠の外に書かれている答えをヒントに、たて、よこ、ななめに数字を入れる。
- 太枠のマスの中には同じ数が入る。
- 区切られた太枠が4つの場合は、1〜4の数字を使用できる。
3.ロジ算9
- ロジ算のアレンジ版。たし算のみ。
- 繰り上がりのたし算が練習できる。
ルール:
- 太枠の外に書かれている答えをヒントに、たて、よこ、ななめに数字を入れる。
- 太枠のマスの中には連続した数が入る。
- 9マスの中には1〜9までの数が1つずつ入る。
4.ロジ算マイナス
- たし算のみ、1パターン
ルール:
- 太枠の外に書かれている答えをヒントに、たて、よこ、ななめに数字を入れる。
- 網かけのマスの中にはマイナスの数字が入る。
- 太枠のマスの数に合わせて数字が入る。(白の部分は1、2、3…網かけの部分は-1、-2、-3…)
プリントしてもPC(スマホ)でもOK
PDF版はそれぞれ80問。次第に難易度もアップ
A4用紙1枚に対して問題数が6〜8問ずつプリントされるので、最初はその数に圧倒されてしまった小5息子。取りかかりやすくするために、最初だけルールを説明してあげたのですが、小学校高学年であれば説明を読んで自力でも解けると思います。
80問目に近づくにつれて、マスの中のヒントの数が徐々に減ってくるので難易度もアップ!慣れるまでは1問目から解くことをおすすめします。
スマホで解くとどんな感じ?
マスのところにプルダウンがあり、数字を選んでいきます。(PCも同じ)
プリントアウトするよりも太枠が見やすく、息子は解きやすいと言っていました。
全ての数字が埋まったら「ロジ博士 正解ですか?」というボタンで答え合わせ!
正解かどうかすぐ分かるのがいいようで、息子はスマホやPCで解く方が好きという感想でした。ただPDF版とは違って、最初から難しい問題もランダムに出題されるので、慣れてからの方が楽しめるかもしれません。
息子たちのレビュー
【小5息子】マスの数が増えていくと心理的に苦戦
問題が難しくなるにつれ、息子は決まって「どうせ解けない」「面倒くさい」と逃げてしまっていました。親としては「そこをなんとか諦めずに解いてもらいたい!」と声がけにひと苦労しましたが、ルールや問題の特徴を理解してからは前向きに解いてくれるようになりました。
もう少しで6年生になる息子ですが、25マスのかけ算だけ苦戦していました。マスに候補の数字を入れてみるようアドバイスすると、なんとか正解に辿りつけていました。
【小2息子】どこまでできるかな?
小学校では、毎日かけ算を唱える宿題が出ていて、いつも4×6=27と間違える息子。
基本的にじっくり考えることが苦手なタイプなので、自分でルールを解釈することに難色を示していました。最初だけルールを説明してあげると、すぐに集中してロジ算の世界へと入っていきました。
結果、たし算は全部クリア!
かけ算はマスの数が増えると難しかったようで、16マス、25マスが解けませんでした。「このマスにこの数を入れたらどうかな」という仮説を立てるのがまだ難しかったようです。
知らなきゃ損の「ロジ算シリーズ」
ものすごい暗算の量。それがミスを減らす
マスに数字を入れながら、あっているかどうか確認していく必要があるため、何度も暗算することになるロジ算。
たし算のシリーズでも、ひき算のスキルも求められるので、計算量の豊富さが最大のメリットだと感じました。今回の挑戦で兄弟ともに計算ミスが減ったと実感できたのは大きな収穫です。
教材を購入する必要もなく、サイトには過去問もたくさん掲載されている「ロジ算シリーズ」。こどもたちの計算力アップのみならず、大人の脳トレにも役立ちます。
ぜひご家族で試してみてはいかがでしょうか。