子どもたちには、理系科目への興味は持ち続けて欲しい、日常生活の中にひそむさまざまな科学に興味を持って欲しいと考え、多くの科学系コンテンツや遊びを導入している我が家。今回ご紹介するのは、実験系YouTubeではもっとも食いつきがよかった「GENKI LABO」です。そこでGENKI LABOの概要や我が家での反応をお届けします。
GENKI LABOの配信者、市岡元気氏は小学校教員養成課程を終了済み!
YouTubeチャンネルを子どもに見せる場合、気になるのが配信者の信頼性やキャラクターです。誤った知識を提供する配信者のチャンネルは見せたくありません。また下品な言動が散見される方も困ります。その観点で、「GENKI LABO」の配信者市岡元気さんをチェックしました。
名前:市岡元気
最終学歴:東京学芸大学小学校教員養成課程理科専修 卒業
大学を卒業後、2006年から科学実験で有名なでんじろうさんのでんじろうプロダクションに所属。2019年に独立してからは全国各地で実験教室を開催していました。彼の学歴や経歴のみで判断すると、GENKI LABOの実験動画はある程度信頼できるように思えます。さらに私が複数の動画を確認したところ、言動について気になる部分はありませんでした。個人的にはEテレと同じような感覚で見せられると感じました。ただし動画の中には「10万円で買えるだけ買ってみた」といといったタイプもありますので、親が動画を選んだほうがよいかもしれません。
「GENKI LABO」の実験内容の一部をご紹介
続いてGENKI LABOで提供されている実験内容をご紹介します。
GENKI LABOの動画一覧はこちらからご確認ください。
この動画は、漫画「Dr.STONE」で主人公の千空や、クロム、ゲンなどが行った「マンガン電池作り」を再現したもの。Dr.STONEを読んだことがある子どもなら大興奮で食いつくはずです!なお我が家とDr.STONEについてはこちら(内部リンク)をご参照ください。
小中学生に大人気の呪術廻戦の超強力な技「黒閃」を再現する動画。希硫酸にヨウ化カリウムをいれて、過酸化水素をいれてヨウ素を沈殿させ、アンモニアを投入。ヨウ化窒素アンモニウムの完成です。これで黒閃を再現するというものでした。非常にテンポが良く実験が進みますので、子どもたちのたちの集中力が落ちません。
ポケモンをARで表示させて市川元気さんが繰り出す炎や電気と融合して「リアルに技を繰り出している感じ」を再現しているのがこちらの動画です。
動画の最後ではポケモン フリーザのれいとうビームを作ってみる実験コーナーもあり。液体窒素と熱湯を混ぜてれいとうビームのような状態を再現しました。科学実験だけでなくAR技術も身近に感じられる動画だと感じました。
GENKI LABOを見た子どもたちの反応!長女次女「おおおお!凄い!」
子どもたちに、興味がある動画を選ばせたところ「ポケモンの技をリアルな世界に出してみた」をチョイス。他の実験動画よりもはるかに興味深く見ていました。二人とも「おおお!」と大きな声を出して興奮するシーンも。
「なんで液体窒素とお湯を混ぜたらたくさん煙がでるの?」と親を質問攻めにしました。「うちでも再現したい!」というので、さっそくドライアイスに水を入れた場合と、お湯を入れた場合の差を確かめることに。液体窒素と比較すると迫力はありませんが、それでも温度の差による変化を目の当たりにして、温度と反応の関係を学んだ様子でした。
GENKI LABOの魅力と物足りない点【まとめ】
最後にGENKI LABOの動画の魅力と物足りないところをまとめておきます。私個人の感想ですが、お子さんに見せる際に参考にしていただけると幸いです。
GENKI LABOの優れているところ
- 演出が派手で子どもが飽きない
- 動画の題材がアニメや漫画、人気ゲームなど子どもの興味をひくものばかり
- テンポが早く途中で脱落しない
- 各種化合物を身近に感じられる
GENKI LABOの物足りないところ
- 使用される化合物等の元素記号や特徴などの説明がない
- 化学反応の説明が必要最小限
GENKI LABOは飽きが来ずに科学実験を楽しめるコンテンツですが、細かい化学反応や化合物の説明が少ないことから、中高生の学びには向いていないかも知れません。ただし小学生が科学に興味を持つきっかけにはぴったりです。