小学生であれば、男女問わずに誰もがハマる「ポケットモンスター」。
アニメやゲームでおなじみですが、ポケモンの世界が勉強の中で活かせるとしたら、子ども達にとってどれだけ良いことでしょう。
そこで見つけたのが「ポケモン空想科学読本」です。
本書は、ポケモンを通じて理科や科学の面白さが伝わる一冊。
これから理科を学ぶ低学年や、理科に苦手意識を持つお子さんにおすすめです。
どんな本なのか、そして本当に子どもがハマるのか?
我が家のレビューも合わせて紹介します!
「ポケモン空想科学読本」はどんな本?
発行元はライトノベルからゲーム、DVD、コミックエッセイと多ジャンルの商品を扱う「オーバーラップ」。
定価は660円(税別)と、コミックや漫画本感覚で購入できる価格設定です。
“ポケモンたちの能力は、理科のおもしろさに満ちている”
科学の入門として、ポケモン好きにはたまらないオドロキがたくさん詰まった一冊。
現在、シリーズは④まで続いているということで、人気の高さがうかがえます。
どんなことが勉強できるの?
・リザードンの炎から物質の状態変化が学べる
・カメックスのロケット砲から、作用・副作用の法則が分かる
・カイオーガとグラードンの長い戦いに地球の歴史を重ねると、海と陸地の関係が明らかになる!
著者である、空想科学研究所 主任研究員である柳田氏は「ポケモンについて楽しく考えると、ゆっくりと確実に科学の扉が開いていく」と記しています。
難しいと思いがちな理科・科学をポケモンの特徴に重ね合わせることで、理解がぐんと進んでいくのです。
実際に読んでみた感想は?メリットや特徴も
ポケモンのゲームを持っている小学四年生の長男に、本書を読んでみた感想を聞いた上で、メリットや特徴をまとめてみました。
字が細かい!読書好きであれば〇
読書嫌いな我が子が最初に口にしたのは「字が細かい!」でした(笑)
全ての漢字にふりがなはあるものの、普段読書をしない我が子にはなかなかの高いハードル。
ですが、理科やポケモン自体が好きということもあり「一緒に読むなら読んでもいいよ」とのことだったので、小二の次男と母で一緒に読むことにしました。
普段、読書に慣れている中学年以上のお子さんであれば、一人で黙読するのに問題ないかと思います。
テーマが完結型なのでどこから読んでもOK
兄弟であってもお気に入りのポケモンは違うため、ページをとばしてしまうと内容がチグハグになるのでは?と感じます。
しかし、1つのテーマでそれぞれが完結するため、どこから読んでも大丈夫です。
自慢したくなる!ポケモンの特性を通じて科学が分かる
「ピカチュウが放つ10万ボルトの電撃は、どんな威力?」
「背中の花の香りでポケモンを呼び寄せる、フシギバナのすごい能力!」
このように、ポケモン好きであればテーマを見ただけでワクワクどきどきするのではないでしょうか。
科学的な目線で解説をしていくので、普段はあまり使わないような言葉や単位も登場します。
ですが文中には「『燃える』とは科学の言葉で『燃焼』という」といった、嚙み砕いた説明も多くみられます。
入門編ということもあり、易しい解説や言い回しで子どもにとっても助かりますね。
ポケモンと読書を愛する子どもにはおすすめの一冊
低学年の次男はあまりピンときていないようでしたが、小学四年生の我が子はギリギリ、なんとなくの理解はできたようです。
ポケモンと科学は好きなものの、ネックは細かい字。
読書を習慣付ける本としては、難易度は高めです。
内容自体はとても面白いので、我が家もコミュニケーションツールの一つとして、今後も活用していきたいと思います。
「ポケモン空想科学読本」で探求心が湧く!
ポケモンを通じて科学を理解する「ポケモン空想科学読本」を紹介しました。
いずれ学習をしていく科学の入門編として、男女問わず楽しく読み進められます。
学習面はもちろんですが「どうしてこうなるのだろう」という、子どもの探求心を湧かせてくれる一冊ですので、ぜひポケモン好きなお子さんにプレゼントしてみてください♪