数独でもナンプレでもない!新感覚パズル本でプログラミングを学ぼう

2020年度から小学校で、2021年以降に中学校・高等学校でプログラミング教育が始まります。将来的には大学入試共通テストでもプログラミングを含む情報科目が試験科目に追加される予定で、学校の授業でも本格的に導入されつつあります。

とは言え、「プログラミングって難しそう…」「私たちの世代では習っていないから子どもにどんな教材を与えたらいいの?」「何から始めたらいいの?」というママさんは多いはずです。
実は…私もその一人。
田舎に住んでいると、なかなかプログラミング教室が近くにはなく、かといってオンラインで学ぶのもハードルが高いと感じていました。

そこで、まずは本を通じて学ぶことが出来ないかな?と考えました。
また本であれば、親子で学ぶことが出来るのではないか?と期待を込めてこちらの本を購入しました。

天才プログラミングパズルってどんな本?

天才プログラミングパズルは2021年2月にDiscover社から出版された本です。
価格は1320円(税込み)で、累計20万部を突破している天才ドリルシリーズの1冊です。
プログラミングパズルとは、与えられた条件に従いながら、たて・よこに数字を入れていきます。同じ数字が複数のマスに入らないところは、一見数独と似ています。

冒頭にパズルを解く上で必要なルールや記号のヒントがあり、小学校5年生の娘も興味津々。必死にルールを確認していました。

早速実践!解いた感想は…「わかる」「楽しい」

基本的なルールを確認したところで早速、パズルスタート。
例題をサクサク解いていきました。余りに難なく解いていくので、「これであってるのかな?」と不安そうな娘。
そこで、解答を確認すると…全問正解!
「お母さん、全部あってたよ。これ、超楽しい!」と嬉しそうな娘の姿を見ていて、「わかる」「楽しい」という感覚が学びにはいかに重要かということを感じました。また「できる」という成功体験をたくさん積めるところもおすすめです。

難なく解いていたが…ついに行き詰まった!

初級問題を次々クリアしていきましたが…ついに躓きました。
ルールは変わりませんが、条件が追加され複雑になっていくと、スイスイ解いていた手が急に止まりました。

手が止まった原因は、この本の特徴でもある「プログラミング言語」でした。

この本には、本格的なプログラミング言語を学習する際に利用する、基本的な記号の考えが盛り込まれています。例えば、演算子・変数・if文・条件分岐・配列などは、プログラミングを学ぶ上で欠かせない概念です。
これらを遊びながら学び、次第に理解していくことができるような工夫がされています。

娘の手が止まり、行き詰った時、大変役に立ったのが著者による動画解説です。
問題の下にQRコードが掲載されており、開くと動画解説がみれます。

「なんだ!そういうことか!」と一度、理解するとまた次の問題を解き始め、わかり始めるとあっという間でした。
数独やナンプレにはない条件付きのパズルでプログラミング的思考も身に付きます。

親子で取り組めるプログラミング学習本

新しく導入された教科だけあって、私自身も知識のない状態で娘と一緒にチャレンジ。
ルールを理解して問題を解いていく姿は娘のほうが早く、柔軟に対応していました。
「ここが2だから、ここには3しか入らなくて…」と私に説明することで、思考が整理されていきました。

この本の狙いでもある論理的思考力や問題解決力、推理力などがパズルの中で身に付くようになっています。何よりパズルに真剣に向き合う姿に感動しました。集中力が自然と持続していく工夫がパズルの中にあるのだと思います。


首都圏で人気のプログラミング教室「ステムアカデミーキッズ」でこの教材の効果は実証済みのようですが、田舎にいながら人気のプログラミング教室の教材が利用できるなんて、こんな良いことはありません。
プログラミングといえば、どうしても電子端末をイメージしがち。
「結局、電子端末使ってゲームしてるんでしょ!」と思っていた私でしたが、プログラミングを学ぶ方法は色々あるな!ということに気づきました。
小学校3年生から大人までできる「天才プログラミングパズル」、ぜひ親子で挑戦してみてください。