医療系の職業に興味を持ち始めたら…漫画「コウノドリ」を読んでみた

思春期に突入し、生命の誕生に興味を持つようになった小学5年生の娘。

「学校の保健の授業で、受精って習ったんだよ」「生理ってなぜ起きるの?」などの疑問が度々聞かれるようになりました。

そこで、命の尊さや出産について知ってもらうために、以前私がドラマでどハマりした「コウノドリ」の原作漫画を一緒に読むことにしました。

医療系の漫画で少し難しい医療用語もありますが、思春期の性教育という観点からも、ぜひ子どもだけでなく親子で読んでほしい一冊です。

「コウノドリ」のあらすじ

『出産は病気ではない。だから通常の出産に保険はきかない。産科医療は怪我や病気を治す訳ではない。なので通常の出産に産科医は必要ない。だが、何かが起こりうるから産科医は必要なのだ——。年間約100万人の新しい命が誕生する現場の人間ドラマ、開幕!』(公式サイト
モーニングより引用https://morning.kodansha.co.jp/c/kounodori

主人公である男性産婦人科医、鴻鳥サクラが出産やそれにまつわる様々な出来事を通して患者やその家族の悩みや不安に寄り添い、解決していく人間模様を描いた医療漫画(全32巻)です。(価格:671円(税込み)出版社:講談社コミックプラス 作者:鈴ノ木ユウ)

鴻鳥サクラは謎のピアニスト「ベイビー」でもあり、ウイッグを付け化粧をしてピアノを弾く姿と産婦人科医、2つの顔を持つところも謎が多く面白いです。

2012年に講談社「モーニング」で連載が始まり、累計940万部を売り上げるベストセラーです。2015年からは綾野剛さん主演でテレビドラマ化もされました。

私はテレビドラマで「コウノドリ」の存在を知りましたが、娘は漫画もテレビドラマも知らなかったので、興味を持って漫画を読んでいました。

現代社会が抱える問題を漫画化

漫画で扱われる内容は、実に多岐にわたります。

例えば、「人工妊娠中絶」「切迫流産」「未成年妊娠」など、小学5年生にはちょっとハードな内容もありましたが…でもすべて現代社会が抱える問題なので「知ってほしい!」と思い購入しました。

命についてのすべてのことが描かれているので子どもだけでなく、大人も一緒に読める漫画です。

小学生が読むには…難易度高い?

漢字にルビが打たれていないので、小学生には少し難しいです。

娘は最初、「NICUって何?」「破水ってなんて読むの?」と聞いてきましたが、次第にタブレットで調べて理解していきました。

医療用語は中学生でもわからないものもあるかもしれませんが、漫画に注釈が書かれているので問題なく読み進めていけると思います。

「難易度が高くて購入に迷う」という方は、思い切って購入することをオススメします。

医療の仕事に就きたい子どもにオススメ

娘は妹が生まれた時に立ち会った経験から、「将来は助産師さんになる!」と幼い頃から決めていました。しかし、どんな職種でどんな業務があるのかまで具体的なイメージはありませんでした。

娘はもともと興味を持っていた分野だったこともあり、一気に1巻を読み終えてしまいました。そして、「子どもを産むって本当に命懸けなんだね」「幸せなことばかりではないんだね」と、今まで漠然とイメージしていた産婦人科医療をより具体的に話してくれました。

望まない妊娠や亡くなる命もあるということ、出産は綺麗事ばかりではないということ、現代社会にはまだ解決しなければならない課題がたくさんあることがわかったようです。
その上で、「やっぱり、私、赤ちゃんを助ける人になりたい」と言っていました。

産婦人科医と助産師の違いを調べたり、産婦人科に関わる職種(救急救命医や麻酔医など)を知ったりと医療の仕事をより深く調べていたので、医療の仕事に興味のあるお子さんにはピッタリの一冊だと思います。
全部で32巻あるので、今後購入する予定です!続きが待ち遠しい様子です。