漢字アプリもゲームもだめだった長女がはまった!!「モジカルモンスター」

我が家の小4長女は、発達障害のグレーゾーン。未就学児時代は療育にも通っていました。発達検査でもIQの凸凹が大きく学習の難しさや日常生活の生きづらさはある程度あると言われています。そんな長女が抱える学習面の困難さは「書くこと」です。とくに漢字の書き取りが非常に苦手。そこで出会ったのが「モジカルモンスター」というカードゲームです。今回は「モジカルモンスター」の概要や遊び方、我が家の取り組み方と娘の変化についてお届けします。

「モジカルモンスター」はクラファンで開発された漢字カードゲーム

モジカルモンスターは、2021年2月にクラウドファンディングサイトMakuakeで111万94900円の応援購入金額を集めたゲームです。モジカルモンスターは小学校での漢字学習を遊びの体験に変換することをモットーに開発されました。

モジカルモンスターを開発したのはtanQ株式会社の代表塩屋純一氏。彼は東大を卒業して総合商社でベンチャー投資事業に携わった経歴を持ちます。

2022年5月現在、モジカルモンスターはAmazonで購入できます。クラファン特典とほとんど変わらない価格で購入可能。

「モジカルモンスター」で学べることと遊び方

続いてモジカルモンスターで学習できる漢字と遊び方を解説します。モジカルモンスターでインプットできる漢字をすべてリストアップしておきますのでどうぞご参照ください。

「モジカルモンスター」では42文字の漢字の音訓読み・書き方・熟語・意味が学べる

モジカルモンスターに登場する漢字は全部で42種類。1年生から3年生に登場する覚えにくい漢字が抜粋されています。実際の漢字は以下の通りです。

寒 年 交 反 行 発 短 角 火 有
右 鸞 番 長 門 光 母 左 乗 悲
鬱 石 式 米 当 生 特 図 様 世
答 問 表 来 終 区 用 馬 細 皮
何 持

モジカルモンスターで学べる漢字は限定されているため、「ゲームを使用して学校で学習するすべての漢字を学びたい」というニーズは満たせません。あくまでも限られた漢字をゲームの中で覚えるものだと認識しておきましょう。

モジカルモンスターのカードには、漢字の音訓読み、意味、書き順、総画数が書いてあります。視覚的に漢字を理解できる仕組みになっていますので、字を書くこと自体が苦手な子でも漢字を覚えられそうです。

モジカルモンスターの遊び方

モジカルモンスターの遊び方は、付属の説明書や公式動画で詳しく説明されています。実際に遊ぶ場合はそちらを参考にしてください。ここでは簡単なルールをご紹介します。モジカルモンスターは、手持ちのカードに書かれた漢字の一部を自分専用のミニホワイトボードに書いて、相手と競うゲームです。プレイ人数は2名。攻撃側が自分のボードに手持ちカードの漢字の一部を書き、防御側は漢字一覧表の中から該当する漢字を選びます。防御側が正しい漢字の正体がわからなければ攻撃側の勝利、防御側が正解すると攻撃側の敗北となります。小学校低学年が遊ぶ場合は、親の導入が必須と感じました。子どもだけでルールを理解するのは難しいです。

漢字が苦手すぎる長女×モジカルモンスター!初めて楽しく取り組めた&効果があった!

冒頭でお話したように長女はとにかく漢字を書くことが苦手です。読みは学年より上のものでも読めるのですが、書きに関しては2学年下のものでも難しい状態。国語のテストでは、文章題等は減点なしなのに、漢字だけはほぼ壊滅。

そんな状態を放置していたわけではなく、さまざまな教材を試しました。発達障害児向けの漢字プリントやドリルに挑戦したり、姿勢を矯正したりと親子共々試行錯誤。NintendoSwitchのゲームもiPhoneアプリもありとあらゆる漢字ゲームを試しました。それでも漢字は覚えられません。そんな私たち親子がとうとう出会えたのがモジカルモンスター。モジカルモンスターは数ある漢字ゲームの中で唯一、長女が嫌がらず、むしろ喜んで取り組んでくれたのです。1時間プレイしても「まだやろうよ」というほどに熱中。これほどまでに前向きに漢字ゲームに取り組んだのははじめてで、感動しました。

我が家では漢字を覚えていない小1次女と小4長女でプレイ。モジカルモンスターはまったく漢字の知識がない人でも遊べるシステム。お互いにいかに相手にわからないように書くのかを工夫するとき、また相手の漢字がどれなのかを考えるときに、漢字を凝視します。そのおかげか、書き取りをしなくても漢字が頭に入るのです。このゲームのおかげで、長女の漢字に対する苦手意識がかなり薄まりました。まさに「長女の特性にハマった!」といえるゲームです。

モジカルモンスターをオススメする子、しない子

最後にモジカルモンスターが向いている子と向いていない子を個人の体感としてまとめておきます。発達障害の有無に問わず、得意や苦手は人それぞれで、ハマるインプット方法も千差万別。あくまでも目安程度にお考えください。

モジカルモンスターが向いている子

  • 文字を書くことが得意ではなく、漢字の書き取りが苦手
  • 漢字の音訓読みが苦手
  • 小学校1年生〜3年生で漢字が好きな子

モジカルモンスターが向いていない子

  • すべての漢字を網羅する教材やゲームを探している子
  • カードゲームが苦手な子

我が家の娘にはストライクゾーンど真ん中ではまったモジカルモンスター。同じようなお悩みを抱えているお子さんにはぜひ試して欲しいなと感じました。