ゴミの分別から社会を勉強するゲーム「Poi」で学びながら遊ぼう

ごみやリサイクル問題など、私たちが暮らす中での環境問題は、年々深刻になってきています。

そこで小学校では、環境教育が積極的に導入されています。

環境との関わり理解を深めたり、環境に配慮した生活や行動をとることを目的に、小学生のうちから環境について考えることは重要であるといえるでしょう。

今回は“ゴミの分別”から、環境問題を考えるきっかけとなるカードゲーム「Poi」を紹介します。

「お遊びだけのゲームもいいけれど、少しでも身になるゲームを子どもに体験させたい!」

そう考える方はぜひ、本記事を参考にしてくださいね。

「Poi」ってどんなゲーム?

「DVDは何ゴミですか?」

このような不意な質問に、答えることはできるでしょうか。

「Poi」は、10個のゴミをみんなで協力して正しく分別するという、ちょっと変わったカードゲームです。

DVDであれば、燃えるゴミ?プラスチックゴミ?どうしてそう思う?

そんなことを話し合いながら、みんなで答えを導き出します。

2回目の間違いでゲームオーバーになるため、よく話し合い、慎重に解答していくチームワークも必要です。

「Poi」のおすすめポイント

シンプルなルールながらも奥深いカードゲーム「Poi」。

Poiには、楽しさを感じるポイントがいくつもあります。

最大6人まで、1人でもプレイができる

「Poi」は1〜6人で遊ぶことができ、人数に応じてオリジナルルールを作るのも楽しいです。

対象年齢は6歳〜となっているので、兄弟姉妹や家族間など、みんなで盛り上がれます。

コミカルなイラストが面白い

思わず食いついてしまうような、子ども心をくすぐる面白いイラストが興味を引き立てます。

カラフルな色合いで、一つひとつの分別マークやアイテムが分かりやすいのもいいですね。

所要時間が短くサクサクと進められる

どんなゲームにもありがちですが、遊び方やルールが複雑だったり、所要時間が長いと子どもはすぐに飽きてしまいます。

ですが「Poi」での所要時間は約15分。

家族の団らんタイムや、おやすみ前のちょっとしたコミュニケーションにもぴったりな、気軽にできるカードゲームです。

世界のことばを発見できる

カードに描かれたお題のアイテム名は、日本語だけでなく、各国の言語でも表記されています。

例えば「冷蔵庫」。

中国語では“ビンシアン”、英語では“リフリジレーター”、ドイツ語では“クールシュランク”と、それぞれの言語で書かれており、ちょっとした豆知識として覚えられます。

発音をしながら読んでみるのも、楽しみ方の一つです。

ゴミの分別でこんなに盛り上がれるの?実際に試してみた

バトルゲームやトランプであっても、ふと思い出した時に遊ぶくらいの我が子ふたり。

10歳の長男と7歳の次男、そして母である私で試してみました。

分別ってどういうこと?

我が家の子ども達の場合、まず「分別とは何か、そして分別する種類にはどんなものがある?」から始まりました。

自治体によって分別のルールは違うことをふまえ、自分たちが普段食べたお菓子のゴミや、ジュースのラベル部分は“燃やす(家庭)ゴミ”であること。

お父さんが飲んだビールの缶は“資源ごみ”の日に出すこと。

「いらなくなったソファーを捨てた時は、粗大ゴミだったね」

「ペットボトルと缶は、ゴミ袋は一緒だけれど、別々に捨てるよね」

こんな会話をしながら、分別とはどういうことなのかを話し合いました。

クイズにすると楽しい!

分別について理解が深まったところで、実際にゲームに挑戦です。

80あるゴミカードの中から10枚を並べて、分別カードを見ながら、どれに分別するべきかを考え当てはめるという内容です。

紙袋やジュースのペットボトルといった分かりやすいものが出ると、すぐに答えを導き出せますが、全て簡単にはいきません。

「つぼって燃えるのかな!リサイクルはできるのかな」

「リモコンなんて、捨てたことがないから分からないよ!」

ゴミカードには、なんだこりゃと思うようなユニークなものまでがお題とされていて、イラストを見ているだけでも楽しいです。

まさに盛り上がりながら、楽しみながら学びを得られるカードゲームだと感じました。

普段からゴミの分別を意識できるようになってほしい

カードゲームを終えて、その名残があるのか「今日は二回目の水曜日だから、ペットボトルを捨てる日だね」と、ゴミ捨ての曜日までチェックするようになった長男。

日々の生活の中でも、ゴミを捨てる度に「これは何ゴミ?リサイクルはできるのかな」などと、少しでも関心が続いてくれることを願うばかりです。

「Poi」は身近な環境問題を考えるきっかけになるカードゲーム!

私たちの生活の中で、切り離せない存在である“ゴミ”の分別をテーマにした「Poi」を紹介しました。

  • 環境学習をする前の関心づくりのきっかけになる
  • 環境にやさしい生活をしようと意識が高まる
  • 世界の各都市のことばが豆知識として身に付く

Poiは単なる遊びとしてではなく、環境を守るための意識が自然と身に付く、学びの多いカードゲームです。

ぜひ、お子さんと一緒に考えながら取り組んでみてくださいね。