すでに英語学習が進んでいる子が楽しめる「SLAM SHIPS!」

小学3・4年生では英語が必修化、5・6年生では教科化され「自宅でも英語学習を……」とお考えの親御さんも多いのでは?我が家でも重い腰を上げて子どもたちの英語学習に取り組むことにしました。いろいろな教材がありますが、数ある教材の中から目を引いたのがSLAM SHIPSというゲーム。子どもが喜んで取り組めそうなツールが付属した英語のカードゲームです。さっそく我が家のSLAM SHIPS体験をご紹介します。

SLAM SHIPSはネイティブの子どもたちがサイトワーズを学ぶカード

SLAM SHIPSは英語のカルタです。カルタはすべて「サイトワード」で構成されています。サイトワードとは、目で見て覚えるしかない単語のこと。英単語にはある程度規則性があり、それを身につければスペルを知らない初出の単語でも書けます。これをフォニックスといいます。ところがフォニックスをマスターしても、書けない単語もあります。それがサイトワードです。

SLAM SHIPSに登場するサイトワードの一例は以下の通り。

  • doesn’t
  • black
  • your
  • ran(runの過去形)
  • please
  • been(beの過去分詞)

このようなサイトワードを200程度学べます。

SLAM SHIPSはAmazonなどで購入可能。

令和4年5月1日現在の価格は2635円です。

SLAM SHIPSの遊び方と注意点

続いてSLAM SHIPSの遊び方と、購入前の注意点をまとめておきます。

SLAM SHIPSはシンプルなカルタ!

SLAM SHIPSのパッケージに含まれるのは、110枚の単語カードと単語カードをキャッチするUFOが4つ。したがって最高プレイ人数は4人です。さらに読み手が1人必要です。110のカードはレベル別に色分けされていて、最初はレベル1の青色に挑戦します。

SLAM SHIPSには音声読み上げ機能が付いたデバイスは付属していません。また読み札もないため、読み手が残り札を見ながら読み上げることになります。遊び方は通常のカルタと同じで、読み上げた単語を発見したらUFOでキャッチするだけ。遊び方は一度説明すれば理解できます。

SLAM SHIPSはキレイに発音ができる親&中学レベルの英単語を理解している子どもで遊ぶべき

SLAM SHIPSは初歩的な英単語を覚えたいというニーズを満たす教材ではありません。したがって親子共々、一定の英語レベルが要求されます。

SLAM SHIPSを遊べる子どもの条件

SLAM SHIPSはサイトワードだけで構成されています。さらに取り札には、書かれている単語に関するイラストは書かれていません。しかも名詞はほとんどなく、動詞の過去形や過去分詞、形容詞などなど英語学習の初期では学ばないものばかり。つまりある程度英単語を耳で覚えている、もしくは覚えている最中という子どもしか楽しめません。

「リンゴはapple」「犬はdog」レベルであれば、聞いたこともない単語ばかりが並んでいますし、カードに絵が描かれていませんので読み上げても取れないでしょう。ちなみにネイティブの子どもたちは5歳からSLAM SHIPSを楽しめるそう。年長から小学校低学年でサイトワードに取り組むようです。彼らは日常会話で「doesn’t」や「ate(eatの過去形)」といった単語に慣れ親しんでいますので、アルファベットを覚えていれば無理なく楽しめるでしょう。

SLAM SHIPSを遊べる親の条件

SLAM SHIPSにSLAM SHIPSには読み上げデバイスは付属していません。つまり親には、サイトワードをある程度正確に読み上げられるスピーキング力が求められます。もちろんカタカナのように読み上げてもよいのですが、子どもにはできれば正確な発音を身につけてもらいたいもの。カルタで遊ぶ前に、親が発音矯正アプリ等を活用して、正しい発音を身につけておくとよいですね。

戦々恐々!我が家の子どもたち VS SLAM SHIPS!

さて我が家でも上記の条件を理解した上で小4&小1の姉妹でSLAM SHIPSに挑戦してみました。とはいえうちの子たちは「りんごはapple」レベルの知識はありません。耳ではちょっとした英単語なら理解できても、スペルの知識はゼロ。したがってSLAM SHIPSはかなりハードルが高い。

そこでSLAM SHIPSの中から、彼女たちが耳にしたことがある「色を表す単語」をピックアップしました。取り出した単語はこちら。

  • red
  • white
  • black
  • brown
  • yellow
  • blue
  • green

親が読み上げて、子どもたちが読み上げられたカードを取ります。小4長女はローマ字を学習済みなので、なんとなく音とアルファベットの関係がわかっています。小1の次女はアルファベットひとつひとつは読めて、単語は無理な状態。

内心「ちょっと厳しいかな」と思いながら挑戦したのですが、やはり小1の次女はまったく理解できなかったようで憤慨。UFOでカードをキャッチしたいのにできないから地団駄を踏みました。

ローマ字学習済みの長女は、あてずっぽうですがカードを取ることはできました。初回で正確なカードは取れませんでしたが、何回か繰り返すことで正しいカードを取れるように。たった7単語ではありますが、スペルと音が一致したようです。

長女曰く「こんなの無理だよ!絵がないんだから!」

次女曰く「とれないよ!わかんないよ!!」

ちょっと我が家の子どもたちには難しかったようです……。とはいえ7つの色の英単語についてはしっかり覚えられた模様!収穫はゼロではありませんでした。その後さらに発展させて「スペルを読み上げて取るゲーム」にシフトチェンジ。すると我が家の娘たちはとれるようになって、色以外の単語も目下習得中です。

SLAM SHIPSは一定レベルの英語力を持つ親子に挑戦して欲しい!

SLAM SHIPSは、非ネイティブであれば小学校高学年から中学生の、多くの英文と親しみ、耳である程度理解できている子どもが楽しめるゲームです。または日本でフォニックスをマスターして、サイトワードに挑戦しようとしている幼児や小学校低学年にも向いています。小さい頃からネイティブと同様のアプローチで英語を学んできたご家庭にとっては、ぴったりのゲームだと感じました!