ゲームで社会の勉強を!「おやこで起業体験ゲーム」で社長を体験

「社長になってみたい」子どもの頃、そんな夢抱いたことはありませんか?

我が家の小5娘のクラスでは、会社経営の遊びが大流行り。学校から帰っても、売る商品を折り紙で作り、どんな会社を作るかの企画書まで書いている様子。そんな娘が絶対に喜びそう!と思ったのが、こちらのゲームです。

親子で起業について勉強できるボードゲーム

「おやこで起業体験ゲーム コドモ社長vsオトナ社長」は、UZUUZU【ウズウズ】という会社から発売されています。購入価格は4,980円でした。

箱を開けると、ゲームボード、カード、サイコロ、お金、等が入っており、絵柄もかわいらしい!人生ゲームが好きな我が子は、見ただけで瞳がキラキラしていました。

遊び方

「おやこで起業体験ゲーム コドモ社長vsオトナ社長」は、2人から4人まで遊ベるゲームです。

全員が社長という設定でスタート!最初の資金は300万円です。プレイヤーは順番に「行動カード」を引き、社員を雇ったり商品を売ったりします。お給料を毎回支払いながら12周で終了となり、最終的に一番多く手元にお金が残った社長の勝ちです。

コドモ社長vsオトナ社長

早速やってみました。お休みの日だったパパも参加です。まずは、「事業内容カード」を元に、どんな会社を経営するかを考えます。ユーチューバーやアニメ制作会社など、今の時代を思わせる職業もあり、フリーのカードを使えば、好きな会社を自由に立ち上げることができます。

普通のボードゲームと一味違うのは、要所要所で「サイコロトーク」が設けられていること!社長が集まってトークする箇所が全部で3箇所あります。サイコロを振って「サイコロトーク」の議題が決まります。

 

初めは「どんな人を喜ばせたいか」についてトークすることに。娘はユーチューバーを選び、パパはITエンジニア派遣会社。私はフリーでドレス会社を立ち上げて、全ての女性に喜んでもらう経営を目指すことを宣言しました。何だか、ワクワクしてきます!

 

会社を大きくしたい!

自分の順番になると「行動カード」を各自引いていきますが、これが会社の今後を決めます。社員を雇ったら、行動カードが多く引けるけれど、その分支払うお給料は増えてしまい、オフィスを持てば賃料もかかる…。夢は膨らむけれど、リアルな現実も立ちはだかります。

テンポよくゲームが進んでいくように思えました。が、社員を2人雇い、オフィスも持って順調そうだった私のドレス会社。なんと3周目で社員にお給料が払えないという事態に陥りました!え?まさかの経営破綻!?

「えーーー!?」あっさり私はリタイヤという結末に……。

資金は大事

最初の300万円をどう回していくか、資金が命なのだとわかった私。「商品」と「お客さん」のカードもあり、それが揃って初めて儲けが出るのですが、それより前に、会社を大きくすることばかりに注力してしまいました。

そんな反省をしている間にも、ゲームは続いていきます。パパ社長は慎重で「社員」カードが出ても、手に取らずに手放していきます。娘社長は「オフィス」カードを引きたいのになかなか出ない様子。表情はみんな真剣です。

ブランドとリスクマネジメント

このゲームには「パワーアップカード」が設けられていて、それを引くと、ブランド、リスクマネジメントのどちらかを選んで、数値を上げることができます。ブランド力を上げると商品が高単価で売れるようになりますが、リスクマネジメント力を上げるとトラブルが起きた時に回避しやすくなります。

ブランド力を上げ、高額な商品をバンバン売る2人。テンションも上がっています。

会社のSNSが炎上!?

社長にはさまざまなチャンスやトラブルが舞い込みます。チャンスカードで儲けが出たかと思えば、パパ社長の会社は、SNS炎上というアクシデントのカードでブランドが下がりました!

他にも社員がストレスで鬱になるなど、アクシデント続出!なかなか厳しい状況。そんな中でも儲けを出して資金を増やしていかなくてはならないので、社長って本当に大変だと実感しました。

お金を増やした社長の勝ち!

12周して終了です。最初に手元にあった300万円を越えた場合、税金を支払う必要があります。2人とも300万円から増えていました。

結果は、地道に利益を出してきたパパ社長が1位に!娘社長は2位でしたが、とっても不満気…。「もう1回やりたい!」と言っていましたが、夜も更けていたこともあり次回に持ち越しとなりました。

家族で盛り上がれる!

会社経営の途中ではさまざまなことがおこり、お金も出たり入ったり。どうやったら資金が増えるのか?何を優先させて経営すればいいのか?、娘は真剣に考えていました。次は絶対1位になりたいし、また違う会社を経営してみたいとのことでした。

普段はできない親子の会話も生まれる

「どうしたら仕事をワクワク楽しめると思うか」というテーマでもサイコロトークをしましたが、親の方が答えに詰まっていたのが印象的でした。子どもの方がすぐに答えが出ます。娘の答えは、「仕事自体が楽しい」。自分で考えて立ち上げた会社の経営、資金繰りは難しかったけれど、めいっぱい楽しめたのでしょう。親子でいろんな事を喋れたのが大変有意義でした。

起業と仕事について考える機会

子どもにとっての「起業」は、漠然としたものだったと思いますが、「おやこで起業体験ゲーム コドモ社長vsオトナ社長」で遊ぶことで、身近に感じられる良い機会になりました。「実際起業してみたいと思うか。」という最後のサイコロトークの質問にも「はい!」と即答。とっても盛り上がり、同時に親まで「仕事」について考えさせられるゲームでした。