小学校高学年になってくると塾に通う子どもが増えてきますが、多くの場合は国語・算数・英語が中心ですよね。理科と社会も大事な教科ではあるものの、どうしても少し低い優先順位になってしまいがちです。
わが家の長男も主要教科の復習に追われていて、なかなか理科・社会への勉強の意欲が湧いてこない日々…。理科の授業自体は嫌いではないようですが、単元によって楽しいものとつまらないものがあるのだとか。実験の授業は楽しいと話していたので、理科や科学の実験について描かれた「ロウソクの科学」を購入してみました。
科学の参考になれば、と購入したのですが、わが家には別の意外な効果が表れました。今回は「ロウソクの科学」のあらすじや、実際に読んだ子どもの感想を紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
角川まんが学習シリーズ まんがで名作「ロウソクの科学」の概要と購入方法
まずは、角川まんが学習シリーズ まんがで名作「ロウソクの科学」の概要と購入先を解説します。
出版社:株式会社KADOKAWA
発売日: 2021/10/6
原著:マイケル・ファラデー
作画:長田 馨
定価:968円(税込)
「ロウソクの科学」はAmazonや、全国の書店で購入できます。
「ロウソクの科学」の内容をざっくり解説
角川まんが学習シリーズ まんがで名作「ロウソク科学」は、7つの章に分かれています。
- ロウソクについて
- ロウソクの燃焼について
- ロウソクの燃焼で生まれるもの
- 水素と酸素、その働き
- 空気の性質とロウソクの関係
- 炭素と呼吸とロウソクと
この本は「角川まんが学習シリーズ(まんがで名作)」として、マイケル・ファラデー氏の名作を漫画にしたものです。マイケル・ファラデー氏はイギリスの科学者で「電磁誘導の法則」を発見した偉人です。
物語はマイケル・ファラデー氏の講演会の様子を漫画で紹介しながら進んでいきます。原作は1860年代が舞台なので、登場人物は少しレトロなタッチで描かれています。ロウソクが燃える原理や科学について、身近なもので例えながら話が進むのですが、実験の様子を交えながら教えてくれるので低学年の子どもでも理解できそうな内容です。
巻頭に写真付きの実験手順が6種類掲載されているので、夏休みの自由研究にとても役立ちそう! 入手しやすい材料での実験なので、ぜひ自宅でもやってみたいと思いました。毎年自由研究のネタに悩む方も多いと思うので、このページはありがたいですね。
「ロウソクの科学」を読んだ小学生の感想
今回は、小学6年生の長男と、小学1年生の次男にそれぞれ「ロウソクの科学」を読んでもらいました(次男は半分くらい親も一緒に読みました)。
読了後、「この博士は、ほんとにロウソクが好きなんだね!(笑)」というのが長男の第一声の感想(笑)。私もあとから全編読んだのですが、たしかにこの本は科学の本でありながら、マイケル・ファラデー氏の想いを伝えるための本でもあるなぁと感じました。
長男の言うように、マイケル・ファラデー氏は本のなかで終始、とても情熱的にロウソクやエネルギーについて語ります。そしてそれを「子どもたちに伝えたい!」という熱い想いが物語りの前面に出ています。科学実験のさまざまな内容について「すごい」と感じた部分も多かったようなのですが、それ以上に「科学者」の存在に興味を持ったようです。
なにかに興味を持ち突き詰めて研究する努力や、それを人々に真剣に伝える姿勢に、尊敬する気持ちを感じた模様。理科の勉強のきっかけになれば、と思って購入した本でしたが予想外に良い刺激になったようで、親としても嬉しい気持ちでした。
小学1年生の次男はまだ少し難しい部分もあったのですが「早く理科の実験してみたい!」
と、わくわくしていました。そして、最後の章で解説されている「人間の呼吸」については、とても驚いていました。この章は、科学という一言では表せない、興味深く、良い講義なので、ぜひ多くの人に読んでみて欲しいです。
理科の授業が待ち遠しくなる一冊
「ロウソクの科学」は理科や科学だけでなく、何か新しいことに興味を持ちたいと考えている子どもにもおすすめの本です。マイケル・ファラデー氏が子どもたちに実験を見せたり、話を伝えたりする形で物語りが進んでいくので、自分も講義を受けているような疑似体験ができます。
読みやすい漫画になっていますが、内容は知っておきたい科学の原理がたくさん詰まっています。今後科学を深く勉強していく上での、基礎的な考え方も学べるので、小学生にはとくにおすすめの一冊です!