理科の勉強におすすめの本「なんとな~く物理 」は漫画で学べる一冊

理科や物理の教科は女子にはあまり興味が湧かないものも多いようで、わが家の13歳の長女も「あまりおもしろくない…」とよく言っています。高校受験の際は理科を含めた5教科の試験が必要になるので、できるだけ早いうちに苦手意識を無くしてあげたい…!そんな時に見つけたのが「なんとな~く物理」の本でした。

この本は、物理のアレコレをかわいい漫画のキャラクターたちが紹介してくれる一冊です。全編漫画仕立てなので「勉強」というより、単純に漫画を読む気持ちで物理に触れることができます。理科や物理への苦手意識が強いお子さんでもきっと、とっつきやすい一冊だと思います。今回は「なんとな~く/」の購入方法や、実際に読んだ長女の感想を紹介します。

「なんとな~く物理」の概要と購入方法

まずは「なんとな~く物理」の概要と購入先を解説します。

出版社:永岡書店

発売日: 2022/4/11

著者:ネコザメタカシ (著)/摂待力生 (監修)

定価:1,980(税込)

著者の「ネコザメタカシ」さんは国立大学理学部物理学科を卒業後、化学をモチーフにした漫画の制作をはじめたそうで「かわいく、たのしく科学を伝える」ことがモットーだそう。ネコザメタカシさんのホームページには、かわいいキャラクターが掲載されているので、ぜひチェックしてみてください。
「なんとな~く物理」はAmazonや、全国の書店で購入できます。

「なんとな~く物理」のあらすじをざっくり解説

「なんとな~く物理」は、「原子」「力学」「熱力学」「電磁気学」「波」の5つの章に分かれています。実用書のカテゴリーではありますが、全編漫画になっていて物語を読み進めながらそれぞれの力学を学べるのが特徴です。

「ししゃもラボ」というアパートを舞台に、かわいいキャラクターたちがさまざまな体験を通して物理を理解していくお話です。例えば「熱力学」の章では、ししゃもラボに住む「カフェ店長のマロンくん」が、お店で出しているココアを例にして熱力学を学んでいきます。

ココアがなぜ熱いのか?を、物理的な言葉で言うと「熱運動しているから」で、人間は分子たちの動きによって「熱」を感じているのです。熱いココアを冷ますには、「液体に氷を入れる」よりも良い方法があるのをご存知でしょうか?熱力学を知っていると、氷を入れずにココアを適温にする方法がわかるそう!このような日常のトピックを交えながら、章ごとに物語が展開していきます。

どのページもやわらかいタッチのかわいいキャラクターばかりで、読んでいてほっこりします。さまざまな事例も日常にある分かりやすい例が多いので、スムーズに理解しやすそうです。

「なんとな~く物理」を読んだ長女(中学2年生)の感想

「なんとな~く物理」を読んだ感想を長女に聞いてみたら「なんとな~くは物理が理解出来そう…(笑)!」とのこと。

とくに印象に残ったことを聞いてみると「目に見えていないけど、とにかく原子や分子はそこら中にあるってことが分かった!」と話してくれました。本の中では「電子」をネコのキャラクターに例えて「にゃんしー」として説明する箇所があるのですが、「にゃんしーがいつもがんばって動いてくれてると思うと、電気を大事にしないと!」と読了後に言っていました(笑)。

「学校でやる物理の勉強とは少し違うけど、漫画として普通におもしろかった!」とのこと。

娘のあとに私も読んでみたのですが、大人が読んでもとても読み応えがあって面白かったです。知っているようで理解できていなかったことや、昔習ってももう忘れているようなこともあり「なるほど~」と思うことがたくさん。

この本を読むと、原子の基礎、物が結合する仕組み、物が動く原理などが学べます。また静電気についての章も興味深かったようで、娘が「このページ見て~!」と楽しそうに教えてくれました。「下敷きで頭をこすって、静電気で髪の毛をくっつける」という、誰もが一度は、やったことのあるアノ行動を科学的に解明してくれています。

このよう身近にあることから科学へ連想させるくせをつけておくと、小さな「なんでだろう?」という気持ちが芽生えて学習のキッカケになっていくと思います。

物理の授業がはじまるのは中学校からですが、読みやすい漫画形式なので小学生の弟にもぜひ読ませたいと思いました。とにかくキャラクターがかわいいので、普段から漫画が好きなお子さんならきっと楽しく読めると思います!

理科・物理の勉強のきっかけに!漫画で楽しく学べるおすすめの本

「なんとな~く物理」は、タイトルのとおり¨なんとな~く¨で読み始められる、ライトな実用書です。理科や物理に苦手意識のあるお子さんの「難しそう!」という固定概念を少し減らせるかもしれません。

中学生にはもちろんおすすめなのですが、本格的な物理が始まる前の、小学校高学年くらいのお子さんにも良さそうだと感じました。かわいい絵のタッチとユーモアもある展開で、著者のネコザメタカシのファンになってしまいました!漫画好きな娘にとってもお気に入りの一冊になったようです。理科や物理の勉強のキッカケを作りたい人は、ぜひ読んでみてくださいね。