ローマ字と発音を勉強する本「ドラえもん はじめての英語ドリル」

2020年度から全国の小学校で必修科目となった英語教育は、小学三年生からスタートされます。

「聞く・話す」が中心とはいえ、ものの名称や自分の名前をローマ字で書くといった学習も含まれ、家庭学習でも困惑している子どもは多いのではないでしょうか。

「英語に興味を持ってほしい、苦手意識を持たないでもらいたい!」

「英語なんて意味が分からない!勉強もつまらない」

保護者と子ども目線で感じる、英語学習への不安や、難しさを感じる要素を取っ払ってくれるのが「ドラえもん はじめての英語ドリル」です。

「ドラえもん はじめての英語ドリル」の特徴

「小学館」から出版された本書は、B5サイズ・全96ページの英語ドリル。

CDが付いて価格が850円(税抜)とお手頃なので、普段の学習に手軽に取り入れられる一冊です。

3ステップで理解度を高めるシンプルな問題集

「アルファベット・フォニックス・ローマ字」と、3つのパートに分けて学習を進めます。

まずはアルファベットの形と読み方に触れるところからスタート。

次にフォニックスで文字と音のルールを学び、自分の名前などの発音を外国人に伝えるのに便利なローマ字を習得する、という流れです。

学校の授業だけではこの3つをバランス良く学ぶことが難しいため、復習として自宅で取り組む問題集としても、ボリュームがあるのでおすすめです。

正しい発音に触れられるCD付き

ネイティブスピーカーの発音が収録されているCDが付いています。

リズムに合わせて発音を真似てみたり、発音練習をしてから単語を書いてみる、といった学習方法です。

欲を言えば、タブレット再生ができれば良かったのに!と感じていたところ、なんとQRコードからも同じように英語音声が聞けるとのこと。

自宅の環境に合わせて2通りの再生方法ができるなんて、ぬかりがありません。

飽きずに学習が進むクイズ問題も多数あり

アルファベットやローマ字を覚えるのに最適なのが反復練習ですが、ひたすら書き続けることに、飽きてしまう子どもも多いのではないでしょうか。

本書では、クイズ形式やアルファベットを辿る迷路といった、楽しんでできる問題もところどころに用意されています。

出題形式は、応用問題のように頭を悩ませないとできないといったこともなく、身に付いた力を確認できるようになっているので達成感も感じられます。

実際に勉強してみた感想

「なんとかあと一年!四年生までにアルファベットを頑張って取得してください。でないと、英語学習についていけなくなります」

これは、現四年生の長男の担任より、去年から言われていたことです。

未だにカタカナでは鏡文字にしたり、漢字の取得が難しい彼にとって、違う言語を理解するのは、ハードルが高いと感じていました。

本人のやる気もやはりなく、どうしたら良いものかと模索していた時に発見したのが本書でした。

家庭学習にぴったりの「さくっと」学べる内容

アルファベットのパートでは、書き順を丁寧にアシストしてくれるので、正しく書くことが身に付きます。

問題はイラストを用いたものが多く、4〜5ほどの大問なので家庭学習の終わりにさくっと終わらせられるのが楽なようです。

がっつりと勉強させようとすると、すぐに「もうやらない!」とやる気を損ねる彼にとっては、難易度としても易しく丁度いいです。

対象年齢が設定されていないので、低学年はもちろん、我が家のように英語学習に出遅れてしまったかも!というご家庭にぴったりです。

保護者の見守り付きで学習するのがベター

問題を解くにあたって、発音を聞きながら答える問題があるため、できれば保護者が付いていたほうがいいと思います。

スマホやタブレットに音声ファイルをダウンロードしておくと、慣れれば自分自身で再生しながら勉強ができると思います。

我が子は非常にめんどくさがり&隙あらば適当に済ませようとするので、私が再生しながら問題に一緒に答えていくスタイルにしました。

正しい発音までにはまだまだの道のりですが、少しずつ英語耳になってくれたら嬉しいな、とかすかな期待を抱いています。

「これなら続けられるかな」

英語だけでなく、日々の家庭学習のためのドリル探しに一苦労している私。

以前は某有名冒険ゲームを題材にしたドリルを与えたのですが、肝心の内容が難しすぎました。

キャラクターに頼りすぎていても、やはり本人のやる気次第ということです。

「ドラえもん はじめての英語ドリル」はキャラクターが登場はするものの、こってりしすぎておらず、問題集自体がシンプルです。

「できた」が増える「ドラえもん はじめての英語ドリル」は英語学習の入門書!

小学校で必修とされている英語学習において、基礎力を磨く「ドラえもん はじめての英語ドリル」を紹介しました。

「『できた』が増えて自信に繋がるから『継続』できる!」

それが本書の魅力だと思います。

英語学習につまづきを感じている子どもにはもちろん、低学年から早めに学ばせたいと考えている保護者にも、おすすめしたい一冊です。

年齢関係なく、きちんと英語の基礎を学びたい子どもへの自学用としてぜひ、活用してみてください。