息子のテストの点数が悪いときに親ができること&各ご家庭の経験談

「息子・娘のテストの点数が悪い…」「0点の答案を部屋に隠していた…」「また点数の低さに怒鳴ってしまった…」とお悩みの親御さんはたくさんいらっしゃいます。どうしたら学力が伸びるのか、どうしたらこの状況を打破できるのか、これ以上子供に怒ったり叱ったりしないようにするためにも、ここでまず一緒に考えてみましょう。この記事の中から、子育てに取り入れられそうなことを見つけて、ぜひ試してみてください。

子供(息子)のテストの点数が悪い!親がすべきことやNG行動

頭ごなしに怒鳴りつけるのはNG

点数が悪かったことが発覚した際に、1番してはいけないことは、「頭ごなしに怒る」ということ。怒鳴りつけられた子供は、共振が芽生えます。「恐怖心があれば、次回のテストを頑張るんじゃないの?」という考えもありますが、「答案を隠す」「親にバレないように過ごす」というずる賢さに直結した時に、さらに話をこじらせることになります。また、恐怖心を植え付けることで、勉強は辛いもの・つまらないものという意識がより濃くなります。これは将来的にもよろしくありません。特に小学生の幼いうちから、「勉強はわかると楽しいもの」という意識づけをすることができれば、集中力や記憶力の向上・飽き性の改善・習い事の継続力・ポジティブシンキングなど、他の様々な能力がついてきます。

なぜ勉強するのか伝える

「勉強はわかると楽しいもの」と意識づけるには、やはり解けたと言う喜びを実感しなくてはいけません。また、親御さんが親身に、一緒にサポートしてくれながら、子供の一喜一憂に共感することも、チーム感を生みモチベーションが上がるきっかけとなります。その最初の一歩として、「なぜ勉強が必要なのか」を説明しましょう。説明の際に大切なのは、子供の興味のあるものに話を関連付けさせます(興味のあるものがまだない場合はそれを探すために、積極的に子供を連れてそのと世界に触れさせましょう)。例えば、「電車」が好きな子供で「将来車掌さんになりたい」と言っている場合。「車掌さんになるには」を子供の目線まで噛み砕いた表現で、ゆっくりと伝えていきます。「どの電車を運転したいかな?」などと、好奇心をくすぐる質問を間に入れて、子供のキラキラする気持ちを引き出していきましょう。最終的に、「そのためには勉強することが大切なんだ」と落とし込み、「じゃあ、お母さん(お父さん)と一緒にできなかった部分を見てみようか!」とまで持ってこれたら素晴らしいです。そこまでいけなくとも、自分の興味と勉強の関連性を伝え、必要性を認識させましょう。

子供(息子)の一番の相談相手になり、親子で改善策を探す

息子・娘自身が点数の悪さに打ちひしがれている場合は、まずは悔しさや悲しみの爆発がおさまるまで見守りましょう。ヒートアップしている時に人の話があまり入ってこないは子供も一緒です。一人になってもらう、思いっきり泣いてもらう、など感情をコントロールするための特訓をしましょう。その後、落ち着いたところから、親御さんの出番です。まずは、悔しさ悲しさの原因を対話しながら探していきましょう。子供がどのくらい、どんな風に頑張ってきたのかを聞き、認めてあげましょう。あまり頑張っていない場合も、怒るのではなく静かに聞きましょう。冷静な事情聴取です。対応方法は、情報を得てから考えます。まずは、子供を一人の人間として、冷静に対話するスタイルを。

子供(息子)のテストの点数向上!すぐに取り入れられる工夫

子供(息子)の勉強方法についての見直し

聞き取り調査を子供に行なった後は、勉強方法の見直しをしましょう。親御さんの使う「勉強しなさい」という言葉は一人歩きしがちで、重要なその方法を提示しない場合、子供はただ教科書やノートを素読みしたり、同じ問題を何回も解くだけで、効果的な改善が見られないことがあります。テストのどの部分がわからなかったのか、なぜわからなかったのか、もしかしたら教科書を流し読みすることが勉強だと思っているような、そもそもの勉強方法が合っていないかもしれません。高学年に進むに連れて、今までなんとなくで取れていた点数も、だんだん難しくなり、問題が解けなくなるということを、しっかり伝えましょう。

子供(息子)の勉強内容に関する見直し

方法の見直しの後は、いよいよ勉強内容の見直しです。こちらは塾の先生や家庭教師の方の領域でもありますが、もしも内容を見直した際に親御さんに余裕があれば、手取り足取り、基本の公式などから教えてあげることも有意義な時間になります。大切なのはその時の子供への鼓舞の仕方。「期待しているよ」という圧はかけ過ぎず、「一緒に頑張ろう!」「解けたじゃん!すごい!」「もう一度やってみようか」「公式ってどこに書いてあったっけ?どんなやつか覚えてる?」こうして、寄り添いながら、チームメイトのように進めていきましょう。長時間よりは短時間集中の方が集中力が切れないのでおすすめです。時間がかかるようなら、数日間に分けて進めていきましょう。

子供(息子)の勉強環境の見直し

最後に、これは直接の子供への対応の仕方ではないですが、勉強している環境を整えることも大きな効果をもたらします。どう頑張っても集中できない子供には、環境を変えたり、勉強を習慣づけさせることが大切です。学習机の掃除、思い切ってリビングで勉強させる、雑音を少し流す、親の近くで勉強させるときは親も同じく何か勉強に没頭し「こうやって勉強するんだ」という雰囲気を子供に肌で伝えていく、などさまざまな方法があります。環境の改善は、子供が幼ければ幼いほど、影響力や効果が高く見られます。

子供(息子)のテストの点数が悪い!各ご家庭の経験談

【我が家の子供への対応の仕方】


「うちの子は小学生の頃、全然勉強しませんでした。ゲームばかりやっていたので、ゲームを取り上げて、本人もやっと諦めて勉強を始めました。イヤイヤさせるのは親としてもいい気はしませんでしたが、仕方なかったです。勉強しなさいと言い続けたときは、全然聞いてくれなくて、失敗したなと思っています。」


「下の子が、気に食わないことがあると、まるで親の言うことを聞かなくなることが何度もありました。勉強もしかり。そんなときは落ち着かせて、色々聞きながら、子供が納得するまで話しました。『勉強しなさい』『何々しなさい』という親の考え・期待を押し付けることはしない方がいいです。」


「小学校高学年から中学1年はとにかく計画性がなく、勉強をしない子供でした。スマホという最強の武器が手に入ってからはスマホに時間を支配されています。スマホとの共存を考えることが本当に手がかかります。うちの子の場合、親が子どものやったことを認めることが最大のやる気に繋がりました。」


「子供の考えていること(勉強・将来・生活に対してなど様々)が理解できずに苦しんだ時期がありました。私の場合は塾の先生に個別に相談したり、専門家の考えを聞いたりして、自分なりの方法を見つけていきました。例えば、成績がよくなった場合は、おだてて褒めるのではなく、楽しく続けられるように工夫しました。継続していることをシールなどで可視化したり。」

「息子のテストの点数が悪いときに親ができること&各ご家庭の経験談」まとめ

最後に、この記事でお伝えしたことについてまとめます。まず頭ごなしに怒るのはNG。子供を落ち着かせてから、「勉強をする意味」を伝えましょう。子供からは点数が悪いことについてヒアリングすることも大切です。ゆっくり時間をかけて聞いていきましょう。その後、勉強方法・内容・環境の見直しに力を注ぎます。親御さんがチームメイトのように勉強をサポートしてあげるのもいい方法です。また、塾の先生や家庭教師の先生へ相談することも、専門家の知見から得られるものもあるので、いい方法です。

子どもの性格は十人十色。試行錯誤はつきものですが、いろいろな工夫を凝らし、子どもにあった方法で努めましょう。今回ご紹介した内容が、少しでも子育てのお力になれれば幸いです。