国語を学ぶおもちゃ「カタカナーシ」で語彙力と説明力の勉強をしよう

私たちの日常生活で、カタカナ言葉は頻出します。

時に、意味を深く考えずに使っていることもあり、言葉の意味を説明するには難しいこともあるでしょう。

「カタカナーシ」は、カタカナ言葉を“カタカナを使わずに”説明をする、新感覚のパーティーゲームです。

一見、簡単そうにみえるこのゲームですが、頭をフル回転させなければ勝てません。

  • トランプやウノばかりで、子どもが飽きてしまった
  • オンラインゲームではなく、家族団らんの中で楽しめるゲームがほしい
  • シンプルで分かりやすいカードゲームを探している

カタカナーシは、オンラインゲームやアプリとは違い、子どもだけでなく大人までもが夢中になれるカードゲームです。

コミュニケーションツールとしても、年代問わずに楽しめるのはなぜなのか。

その秘密を解説します。

カタカナーシを活用して、遊びの中で語彙力や説明力を育んでいきましょう。

カタカナーシの概要

教材と、おもちゃの中間のようなカタカナーシは、お題のカタカナ語を説明し、みんなに当ててもらうというシンプルなもの。

ですが、説明をする際に、一切カタカナ語を使うことができません。

カードに書かれている6つのワードのうち、山札に書いてある数字の言葉が、お題です。

説明中にカタカナ語を使うとアウトとなり、出題者は次の人へ回ってしまいます。

お題カード1枚につき1点となり、正解すると、出題者と正解者にお題カードが1枚ずつ配られます。

次は正解者がお題を出す番で、先に10点を取った人が、最終的に勝ちです。

カタカナーシの特徴

お題カードの言葉には、子どもに馴染みのある言葉もありますが、そうでないものも多くみられます。

対象年齢が8歳からということもあり、小学校低学年には難しいと感じる方もいるかもしれませんね。

ですが、小学生以上であれば誰でも楽しめる秘密があるんです!

ルールを決めるのは自分たちでOK

基本的なルールを前述しましたが、あくまで基本なので、年齢に合わせてルールをカスタマイズするのも楽しさの一つです。

  • 基本ルールでは回答権は1回だけれど、3回までは良しとしよう!
  • 大人は説明中にカタカナ語を使ったら、持っている点数(枚数)が1つ減る
  • カタカナ語は一切NGでなく、1回までは使ってもOK

このように、家族構成や子どもの語彙力のレベルに合わせて、ルールを緩和させることも可能です。

兄弟・姉妹がいると、年齢差により一緒に楽しむことができないゲームが多い中「これならできる!」と思うと、楽しさが倍増します。

イベントカードで盛り上がる

お題カードの中には“イベントカード”と呼ばれるカードが、数枚隠されています。

書いてあるのは“ラップ風に”、“声を出さず”にという、説明の表現を限定されてしまうというイベント内容です。

一生懸命に伝えようとしても、ちょっと笑えてしまう、コミカルな指示の内容が面白いですよ。

分からない言葉は調べる癖を付けよう

お題カードには1枚につき、6つの言葉が並べられていて、その数はなんと432個に及びます。

中には、子どもがクエスチョンしてしまうものも、多くあるのではないでしょうか。

ここで、学習要素としてのメリットとなるのは“分からない言葉を調べる癖”がつくことです。

小学校では3年生で辞書の引き方を学びます。

ここで辞書を引く癖がつくと、言葉を疑問に感じるアンテナが、常に張った状態になるでしょう。

それ以下の子どもであっても、大人が説明をすることで、覚えた言葉を自然と使うきっかけにもなります。

小学2年生と4年生がカタカナーシにチャレンジ!

ちょっと不思議なデザインのパッケージに、開ける前から興味津々の二人。

我が家では、弟のためにオリジナルのルールで挑戦しました。

  • 時計回りに1人1回出題をする
  • 説明中にカタカナ語を使ってしまったら、それを指摘した人に出題権がいく
  • 言葉が分からない場合には、1回までパスができ、山札からもう一度引ける
  • 回答権は無限!先に5点獲得した人が勝ち

(まだ分からないだろうな・・・)という予想を覆すように、頭で考え、ゆっくりと言葉を選ぶ姿がみられます。

「いろんな商品が本に書いてあって、そこから好きな商品を選ぶんだよ!おもちゃ屋さんにもあって、そこから欲しいものを選んだことがある。“か”から始まる4文字!」

この説明の正解は“カタログ”でした。

ヒントになるキーワードであったり、ゲームソフトを“欲しいもの”に言い換えたりと、言葉選びに工夫がみられます。

食べ物やスポーツの種類も多く含まれているため、低学年の次男にも分かりやすいと感じました。

最も盛り上がったのは、イベントカードの“ラップ調”で説明をする場面です。

ノリノリで説明をするあまり、カタカナ語が頻発してしまうという事態に、お腹を抱えて笑ってしまいました。

  • 学校の勉強とは全く違うものの、知っていて損はない言葉が多く登場する
  • 言葉を選び、文章として成立させながら説明ができる

これらを通して、カタカナーシはまさに、遊びながら学べるカードゲームだということが分かりました。

カタカナーシは語彙力を育てスピーチ上手になれる第一歩のゲーム

カタカナーシの遊び方や特徴、そして遊んでみた感想をレビューしました。

言葉を発することは簡単ですが「それってどういう意味?」となった時に、ある程度の語彙力や文章力がなければ、説明に難しさを感じてしまいます。

カタカナーシを通じて「どうすれば相手に伝わるか」と考えることで「話す力」にも繋がっていくでしょう。

遊び心と学びが詰まったカタカナーシで、友達や家族でコミュニケーションを取りながら、言葉遊びを楽しんでくださいね。