理科(医学)の勉強を漫画で学べる。「ドラえもん科学ワールド」の紹介

近年、私たちを取り巻く生活の中で「医療」についての情報はとても身近になってきています。

皮膚科に整形外科、耳鼻咽喉科に眼科と、様々な診療科目があることはご存じでしょう。

それでは、我が子が風邪を引いたときには小児科・内科・耳鼻咽喉科どれを受診しますか。

家族のケガや体調が悪い時に役立つ、診療科の役割について教えてくれるのが「どらえもん科学ワールド special みんなのための医学入門」です。

おなじみのどらえもんの漫画を取り入れながら、診療科の特徴や最先端の医療研究について学ぶことができます。

私たちが健康に暮らすために知っておきたい医学の基礎が、無意識に学習できる内容なのでぜひ、子どもだけでなく親子で読んでほしい一冊です。

「ドラえもん科学ワールドspecial みんなのための医学入門」の特徴

“医学”というと、なんだか堅苦しくて難しそうですよね。

それでも、本書を通して自然と知識が入ってくるのはなぜなのでしょうか。

特徴をまとめてみました。

医療の話をドラえもんで漫画化

コミカルでクスっと笑ってしまう話から、心温まる話まで、子どもの感受性を育ててくれる漫画のひとつです。

本書では、ドラえもんのストーリーや道具が、医療に関わるものとして登場します。

サクサクと読み進める中でも、それぞれの話の中では医療や医学の内容に触れており、自然とインプットされる工夫がされています。

小学校低学年から読める

「医学なんて、低学年の子どもにはまだ早すぎない?」

そう思われる方も多いかもしれません。

漫画はもちろん、解説ページにも全てふりがなが付いているため、低学年でも読みやすいです。

解説ページは内容の難易度が上がるため、保護者の方と一緒に見るのがおすすめです。

漫画デビューとしても、安心して読ませられますね。

イラスト入りで診療科の役割を解説

診療科の役割は、短文ですっきりまとめられているので「難しそう」と、諦めることなく読み進められます。

イラストを多く含んでおり、文章の両方で理解を深めることができるため、あまり学習と感じさせません。

医療の仕事に就きたい子どもにおすすめ

漫画と解説ページ、そして医療のQ&Aと、約200ページにわたり医学の基礎がぎっしりと詰まった「どらえもん科学ワールド special みんなのための医学入門」。

本書を読むことで、医学の基本知識が自然と身に付きます。

健康であると気づかないことですが、自分が体調を崩した時に掛かる診療科はどれなのか。

医学の基礎知識を得ることで、医学を身近に感じることができるでしょう。

看護師の仕事や、各診療科の診察項目を見ることができるので、医療の仕事に就きたい子どもにはイチオシ本です。

読めば読むほど、自分の夢がリアルになっていく第一歩となるでしょう。

小学四年生が「ドラえもん科学ワールドspecial みんなのための医学入門」をレビュー

どらえもん科学ワールドはシリーズ化されており、その数は20タイトルを超えています。

それほどに人気となり、定番化されている本書のレビューを、小学四年生の長男が率直にレビューしてくれました。

なぜどらえもん科学ワールドなら積極的に読めるのか

小学校中学年ともなると、少年漫画にも興味が湧いてくる頃ではないでしょうか。

しかし我が子の漫画へのネックは“漢字が読めない”ことです。

肝心の内容が頭に入ってこず、結局アニメばかり見ていました。

“なんとか活字に触れてほしい。”

そんな思いも込めて本書を渡したところ、寝転びながらもずっと読んでいます。

「これなら読めるよ!だって読み仮名ついてるもん!」

学習本と漫画の中間ともいえる書籍なので、本をなかなか読んでくれないお子さんにはぴったりの一冊です。

“みんなのための医学入門Q&A”は親子や家族で共有できる

ページの随所に見られるのは、医学の基礎知識として身に付くQ&Aです。

「薬はジュースと一緒に飲んでもいい?」

「耳掃除は奥までしっかりやるべき?」

日常で感じる、医学の一問一答は親子や家族で取り組んでもいいですね。

  • 薬がまずいからと柑橘系のジュースで服用したら、もっと苦くなってしまった
  • 耳掃除を奥までしたら、耳が痛くなった

過去に長男が体験したことがQ&Aになっていることもあり「だからあの時に失敗したんだ!」と、自身の体験と紐づけされたようです。

「ぼくはママのお腹の中でこうして育っていたんだね!」

診療科目の紹介は、大きく分けて12種類あります。

その中で長男が興味を持ったのは「産婦人科」でした。

赤ちゃんの成長とお母さんの体の変化の図を見ると「マメみたい!」とびっくりした様子。

ただ単に赤ちゃんが生まれてくるのではなく、早産や妊娠高血圧、逆子による帝王切開など、リスクやトラブルの危険性も抱えながら生まれてくることが説明されています。

「だからママのお腹には痛そうなキズがあるんだね」と、実際に逆子で生まれてきた長男はちょっとだけ、しんみりしていました。

“生まれることは、当たり前じゃなくて奇跡”ということを、この本を通じて学べたのではないかと思います。

「ドラえもん科学ワールドspecial みんなのための医学入門」は子どものための医学入門書

普段生活をする上で、身近でありながらも分からないことばかりの“医学”。

お医者さんや看護師だけが知っているだけではなく、医療を受ける私たちこそが最も知っておきたい内容が詰まった「どらえもん科学ワールド special みんなのための医学入門」。

  • 病院の中の診療科目の仕組みが分かる
  • テレビでよく見る病気や家族のケガなどはどのように治療するのか理解が深まる
  • 将来、医療の仕事に就きたい子どもの医学知識の一歩となる

児童書ではあまり見ない、医学の入門書として置いておきたい一冊です。

漫画と一体となっていて、繰り返し読んでも飽きがきません。

子どもだけでなく、保護者と一緒に楽しんで学べるので、ぜひこの機会に読んでみてくださいね。